月下逍遥

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卒塔婆小町

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大槻能楽堂 自主公演能 老の美と悴「卒都婆小町」

お話「『心の花』の矜持」
村上湛

能「卒都婆小町」
友枝昭世(シテ)
森常好(ワキ)、森常太郎(ワキツレ)
赤井啓三(笛)、曽和正博(小鼓)、柿原祟志(大鼓)

大槻能楽堂は心惹かれる演目を登場させているのですが なんせ遠いので行きつくことができません。
といいつつ、友枝さんがシテのときは いそいそと出かけるのでありました。

橋掛りのすぐ横の席です。
お幕が開いて シテの登場するのを わくわくどきどきしながら待ちました。
幕の開く前から その内側の緊張が 伝わってくるのでした。

私が能楽堂へ求めているのは 演じられている間、その異次元に抱きとられるような うき世を忘れられるような 美しい時間を味わうためのようです。

すべてが終わり しんとした場内を 床ちょっと上を浮いているように静かに戻っていく しわ一つない白足袋の足運び。
つかの間の夢を 見せていただきました。

謡曲をどのように解釈するかは シテのお考えによるのでしょうが 今日の百歳の小町はいまだ意気軒昂、うちにも外にもまだまだ 花がありました。
お能って不思議。


*写真は まだ始まっていないときです。一応 お断り。

*初めてのことですが 拍手は演者がすべて幕内へ入ってからお願いします、とパンフレットにも、アナウンスもありました。
うれしい です。 
どの演能でも そうしてほしいものです。
お幕が最後の一人を 受け入れるまで しんとした時間を味わいたいのです。

この日は一人でとチケットを取ったのですが お友達も行かれるとわかり 大阪で美味しいランチの時間もいただいたのでした。 ハレ の一日でありました。
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by fuko346 | 2014-01-26 11:16 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(2)
Commented by すずらん at 2014-01-26 19:18 x
非日常を、味わう。
その時代、世界にタイムスリップする。
わかります、わかります。
その道の名人の至芸を堪能するってのもありますが
私も歌舞伎や文楽の劇場に通う理由も風子さんと同じ、それですから。
拍手、私も気になっていました。
お能ではそんなご注意があるのですね。
気がきいています。
歌舞伎でも本当はやめてもらいたいんですが、今となってはもう無理そうです。
Commented by fuko346 at 2014-01-27 09:38
すずらんさん
お能は見る側の心象を映す鏡なので、そのときの自分の
胸の奥を感じることができます。
けっこうきついところもあるけど、おそらく押し込めたものを
味わうことができるって人には 必要なことなのかもしれ
ません。

拍手はね、多分 おシテの希望だったのではないか、と。
こういうお願いは 私は はじめての経験ですが、もっと
増えて欲しいなあ。

夢かうつつかさめかかっているときに たたき起こされる
ような感じなんですもん。拍手。