月下逍遥

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 レクイエム Ⅰ 志村ふくみ

母衣への回帰 志村ふくみ 京都国立近代美術館(~3月21日)
へ 行ってきました。
志村さんの作品は 何回も美術館で開かれた展示会、または普通に売るための展示会にも伺っているので、もういいかなあと思っていたのですが、とてもいい、と評判を聞いて京都まで。
はい 行って良かったです。
最近作られた 無地のきものたちの色といったら、、、。
もうご高齢で 全部自分の手のみ、ではないとしても、総指揮はとっておいでのはずで、草木から こんな色が、そして布の底から 照りはえるようなこの光は なんだろう、と 首をかしげてしまいました。

美しい布たちが並ぶ中 すうっと引きつけられ 銘をみると レクイエムⅠ、となっていて はっとする一枚がありました。
その前から離れられなくなり 佇んでおりました。
その間 あの体験 去っていった人の気配が見えたときのことが ありありと思い出され、ふくみさんも あれを見たのだろうか、と感じました。
ひどく乱暴に言ってしまえば 魂の色、とでも言うほかはありません。
しむらさんのものは わあ きれい これ欲しい、とまあ 戯れに思ったり 言ったりするのですが、これは 纏いたい、というか 纏ってあげたい、と強く感じたのでした。
きものとしてこの世に作られたものは 着るものという用をなしていないと しん、と死んでいるように感じ、ガラスの向こうで 悲しんでいるような気配を感じてしまうのです。
これを纏うのは私、と まあ たわごとを言うだけは 許していただきたい。

あれはどこへいくのでしょうか、どこかの美術館蔵になってしまうのでしょうか。
作る人の想いを吸い取った布には 着る人の想いとそのひと肌をも感じて欲しいと願うのでした。


この日のランチときものは別に。↑
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by fuko346 | 2016-02-26 11:31 | 展覧会 | Comments(0)