表千家のお免状 です。
左にちらと映っているのは 地方講師の 看板である木札 です。
30数年ぶりに 和ダンスから 出して 確かめてみました。
というのも 今日 お稽古場で どこまでお許しいただいているの と聞かれたからで、それまで、まったく気にしていませんでした。
しばらく前に お稽古は再開しましたが きちんと続けて通えるような状態ではなく この先のお免状まで取る気がまったくなかったからです。
今のお稽古場は 家から近いこと 先生が熱心なこと そして 長く続いた介護綱渡り状態から だいぶ解放されたこと があって お稽古に通えています。
でも この先のお免状は また10年かかります、ってことは私はいくつになるのかな。
お勉強のためには そこまでいったほうがいいのかな。
しかし、、、、
先生に相談してみましょ。
そして このお免状たちを 見ていて しみじみしております。
中学一年のとき お友達に誘われて お母さまが先生をしているお稽古場 つまりお友達の家、ですが、そこに 美味しいお菓子が食べられる という 理由で通い始めて 結婚してこちらへ来るまで15年ほどお稽古していたことになります。
家が 途中 とてもビンボーになってしまい 大学もバイトして学費を作って出たのですが なぜか教科書を買うことができないようなことがあっても お稽古を やめるつもりにはなりませんでした。
むろん とてもいい先生で 経費はなるべく押さえてくださっていた、ことも 大きな理由かもしれません。
結婚したら お稽古できるかどうかわかならないから と 急いでお免状を取って下さっていたので、たぶん 最短時間で 地方講師の看板をいただけた、と思います。
そして 結婚してからは もう てんやわんやで お稽古どころの騒ぎではなくなりました。
ここへきて そうかこの先へ行けるのか、と ぼやっと考えています。
頭も身体もついていかないけれど そうか 先があるのか、そういう余裕ができたのか、と この古くなって色も黄ばんだお免状袋を見て 思っています。
面白いな
生きているって そういうことなんですね。
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