月下逍遥

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カテゴリ:きもの( 45 )

呪文、、、か

京都 東山の邸宅で お月見 コンサート付き という そうないお誘いをいただいて 喜んでご一緒する お返事をしました。
数回しかまとっていない お気に入りのきものを すぐに思い浮かべ、そうそう あれを久しぶりに箪笥から出してあげられる と喜びます。
が、紬地 訪問着 地色も けっこう人目を引く、、、

「悪目立ちしないかしら」

これ 頭の隅に住みついてしまった 呪文。
洋服の人にまじっても 都会でも 違和感のない 悪目立ちしないきもの って ぱあっと流布した このフレーズ。
あれから きもの界に なんとなく 変な流れが何本か できてしまったような気がしているのは 私だけ でしょうか。

もちろん そんな装いは かっこよくて 素敵なこともありますが、おべべの喜びは ぱあと回りがあかるくなるような なんて素敵な意匠だろうと ため息がでるような 洋服では決して 表現できない美しさ、が 本望なのではないか、と。

もう そんな装いをできる年齢ではないけれど それなりに、あれやこれやしてみたい。
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これも 20年くらい前 きものを着始めた頃 ああ きれい とそれだけで選んだもの。
ぱっと この取り合わせが 浮かんで うきうきっとしたときに あ、目立ち過ぎ、かしら、と ふと不安になります。
そんなことを書いていたら ああ そうか 勝手に自分の中で作り上げた どんなときにも出てくる 縛り、に 自分でとらわれているのだなあ、と 思い至りました。
なあんだ。
気楽に いきましょ って 決めたのに。

お月見 楽しみましょ。
また 様子は ご紹介いたしますね。


・ 





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by fuko346 | 2017-09-28 13:02 | きもの | Comments(6)

着なかったけれど、、、

いつものように きもの 持っていったのですが なんやかんやで 着そびれてしまったので、せめて 記録に。
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木綿 藍絞り 単衣
麻 九寸
こちらは六月中に、気楽なお出かけ用。
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変わり絽 つけ下げ
芭蕉布 八寸
こちらは お能へ。
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もう だいぶ長く たぶん  10年以上? 塩蔵しているきもの。
夏の柔らかものは 機会を逸してしまうのです。
図柄が、 これって 八ッ橋 ではないか、六月末から七月初めしか 着られないではないか、と自分で思い込んでいたのですが 今回 じいっと見て。
なんの花と はっきりしているわけでなし、気にせず 着ようっと、と 思い返したのでした。
といって 七月中に 柔らかものの出番は あるのかしらん、、、、。

そうそう
この帯合わせをしていて あららん 私 柔らかものの帯合わせ さっぱりだわあ、、、と。
特に夏ものは きものと帯が ぴたっとこないわあ、、、。
長らく趣味の織物に走っていると こういうことになるのですなあ。
というか きものも帯も塩蔵している間に 特に帯が派手になってしまった気がします。
この芭蕉布も苦肉の策。
とほほほ、、、いや なんの 使わずにはいるまいぞ。
あれも これも。






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by fuko346 | 2017-07-09 09:53 | きもの | Comments(6)

きもの お手入れ

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宅配便で 荷物が届いたので いそいそ いそいそ。
といっても 新しい仕立て物は 一枚だけで あとは 丸洗い二枚と 裄出し二枚。

お仕立て 洗い張り その他 着物関連で 難民となっていましたが ネットで県内に 良さそうなところを発見。
一度はお店に行って どんなところか確かめて 仕上がりも確かめて、と 五月の連休前に出かけて行って、頼んだものです。
車で小一時間ほどは かかりますが 京都まで運ぶことを考えると楽 です。
それにかなり良心的な お値段設定 なんです。
呉服屋さんに あれもこれも 頼むと もう それなりの経費がかかってしまって たまりませぬ。
仕上がりは満足です。
あるやなしやに 入れて と 頼んだ 縫い紋も 上々、です。

帯はとてもいいところを確保しましたし、これで安心。

写真に写っている 色無地二枚は 丸洗いと裄出し。
袷と絽。
これは 義姉の義母のもの、です。
お茶で必要な紋つき 色無地要員として いただいてきました。
しかし、、、あててみると 地味 である。
色喪服のようである。
そのつもりで 誂えたのではないかしらん。
そういうものも必要なので たいへんありがたく着用することにします。
なんせ 柔らかものは 手薄なのに加え 織のもののように どきどきしないので(つまり これ欲しい!とは思えない)ので こういうものをいただけるのは ありがたい のであります。
紋は おもいっきり違いますが お社中には いただきもので~す、と お伝えいたしましょう。

いただきものは まず 裄が足りません。
手軽に頼めるところが 見つかって めでたし めでたし。

持ち主さん そう親しくしていたわけでもないので 私が手入れして着るとは 思ってもいなかったでしょう。
お空で 驚いているかもしれません。





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by fuko346 | 2017-06-17 13:51 | きもの | Comments(4)

ー麻ー 私の理想のきもの

昨日は京で うろうろ しておりました。
第一目的はこちら
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寺町にある ギャラリー啓 さんとこの催し。
布狂いは 麻好きです。
今回は なにがなんでも行きたいと 出かけていったのでした。
その前に
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お気に入りの 花もも さんで この御所の緑を眺められる席で 美味しいおろし蕎麦を。
この時点で 美しい布に出会える期待が ふくらんでいるのでした。
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店内には ほお~っとため息のでる かたびらたちが 待っていてくれました。
江戸~明治の 手績の苧痲 大麻 で作られたきもの 布 です。
保存状態の良い こういう品を 美術館等でガラス越しには見ましたが 近々とそれも どんどん触ってください、という うれしい状況は そうありません。
あさ 苧痲 大麻 その糸の細さよ。
越後ちぢみ(上布) 宮古上布 昭和村のからむし織 以外 現在では 手績みの苧痲を使ったきものはつくられていません。
大麻は絶滅してしましました。
その消えてしまったものに 高宮布 があります。
東近江で 盛んに作られていたものです。
今回はそれを見たかったのです。
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これは 高宮布であろうと検査結果が出た きもの。
白上布に藍で 裾模様。
これは 私の 理想のきもの
纏うことは できないけれど 見て触ることができて 幸せ でした。

さて次には 大丸で行われていた 第51回 日本伝統工芸染織展
こちらでも 美しい布を堪能しました。
大高さんの作品 また 欲しくなってしまいました。
それと 松枝さんの木綿 小倉縞の帯。 この頃 木綿に目がいってしまうのはなぜかしら。

帰りに えり正さんで 小物を仕入れ、大満足の ゴールデンコース。






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by fuko346 | 2017-05-25 10:19 | きもの | Comments(2)

繰りまわし

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以前 なんだかしっくりこなくなったので 仕立て変えをしようかしらん、と書いていた牛首紬、単衣の道中着に変身させました。
これは なかなか使えそう。

繰り回し 成功です。
新しいもの ではないけれど 仕立て上がってくると うきうき します。

あれもこれも 変身させたくなってきてしまいました。




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by fuko346 | 2017-02-11 21:22 | きもの | Comments(12)

夏紬を コート類へ

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お茶会とか礼装以外のきものに興味を持って それも織に目がくらんで着始めた頃、そこそこ仕事をしてそこそこ、とはいえない収入(?)があったものだから、もう 「わあ きれい」と 勢いで手に入れたものがけっこうあります。
特に 薄ものは美しくて 手に入れても着る機会がなく いまだに手を通していないものもあります。

この二枚。
左は 夏塩沢 右は越後夏結城 です。
盛夏のきもの、として作られており とても透けて 見た目はとっても涼しそうなんですが 着用しますと、そう涼しくありません。 昨今の関西 33度でも今日はまし、なんていう気候では とても着ることはできません。
といって透け感がすごいので 単の時期に着るのも 憚られます。

羽織物に 仕立て変えました。
夏塩沢は 道中着。 夏結城は羽織 です。
死蔵しているのは きものが可愛そうで 胸が痛んでいたので なんだか ほっとしています。
薄手のカーディガンか 薄手のジャケット、のように さらりと はおりたいものです。



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by fuko346 | 2016-09-13 11:50 | きもの | Comments(4)

小千谷麻襦袢 120番手

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今年も 麻襦袢をもう一枚 染めてみました。
麻を 濃い色に染めるのはなかなか難しくなっているらしく やや難航しましたけど きれいに染まりました。
また 緑~ って言わないでね。
希望は 椿の葉の 新芽と古い葉の中間くらいの緑、だったのですが そんな注文 困りますわねえ。
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120番手の布は さすがに柔らかくしなやかで、絽目は入っていますが、4月の暑い日から10月まで たぶん 着ることになるでしょう。
これで 夏の襦袢は絹物 海縞綿、も含めて かなりの枚数になりました。
贅沢かしらん。

10代からきものは着て というか着せられていましたけど それなりの年になってから いわるゆ普段着というかおしゃれ着というか を自分の好みに着るようになってから 何をどうしたらいいのかわからず きもの本 やら 呉服屋さんで聞くやらで あれこれ あれこれしましたけど。
とどのつまり 基本は知っていて、あとは もう自分の好きなように 楽なように着ればいいのです、と判じたわけです。
でも、「こうしなくてはいけません」「それはおかしいです」という声は 頭の隅にひっかかっているので、それを、ええい 好きなように着るんだ、と払いのけるのは それなりに力がいります。
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先日の宮古麻布に合わせてみました。
これだと9月半ば過ぎまでいけそう。
今日 最高気温32度でして これはまだ続くでしょうから 単衣なんて まだ暑くて着られません。
木綿以前 または絹物なんて買えない層は 昔は一年中 麻、着てたんですから 盛夏(暦上の)に限る っていうしばり 無くしてほしいですねえ。

麻は優れもの。
大好きな布 です。
できれば国産の麻が 復活してほしいなあ。
旅していると 各地に 麻・苧 という字のついた地名があります。
おそらく産地だったのだろうなあ。 



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by fuko346 | 2016-09-07 12:15 | きもの | Comments(6)

宮古上布を洗ってみました

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宮古上布です。
小千谷縮と能登上布は洗濯機の手洗いモードで洗っていますが、この宮古は絹の居敷当てがついており、お店で 家では洗わないで持ってきれくださいね、といわれていたので 家洗いはしていなかったのですが、ふと、苧痲なんだから どうにか洗えるんじゃないか、と思ったのでした。

優しく押し洗いしてみると
あらら~ 水が薄茶色に濁ります。
水洗いしていなかったのかしらん。
その後 すすぎにかかると あらら~ うっすらと 水が蒼くなります。
え、まだ藍が落ちているのか。

ということは この布は思っていたよりも 着こんでいなかったのかもしれません。
はい 新品ではなくて 古いものです。
古いものは糸がいいですし もちろん なんとか手が届く、ということもあり この宮古嬢はお気に入りです。
その布の 薄さは芸術的です。
それゆえ 手洗いは躊躇していたのですが。

さて日陰にほしておくと たいへん暑い乾燥した日であったからか ばりばりに渇いてしまいました。
布が薄いのに こんなにばりばりになるものなのか。
縫いめあたりも 少しつれています。
はてさて これは 押し なんてものでは どうにもならないな、とアイロンかけました。
苧痲にアイロンはだめ と聞いていたのでですが 大丈夫、という人もおり おそるおそる。

結果 きれいになりました。
ほっ。

ごく普通に日常のおでかけにきものを着る身 としては いちいち洗いに出していたら 金銭的にも 手間もばかにならず、これで一つ 手洗いできる上布が増えて 喜んでいます。

品と状態によっては 自分で手洗いしてはいけないものもあるでしょうから もろ手をあげて 上布は おうちで手洗いしましょう、とは おススメできませんが、まあ 一件落着であります。



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by fuko346 | 2016-09-05 10:15 | きもの | Comments(4)

草木染の 美しさ

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サイトで拝見していて 気になってた 中野みどりさんの 作品展示会が 在京中にあることは 知っていたのですが 行けるかどうか、、、
最終日 朝から 気持ちに波が立つことがあって きれいなものがみたい、と思い立って 行ってきました。
ここからだと都心に行くよりも 近い場所だったこともあります。
小田急線の鶴川駅に ほど近い 可喜庵 という 古民家が 会場です。

優しい ほっとこころになじむような 紬を拝見して 気持が落ち着きました。
乾燥した地面に じわじわっと 水がやって来て ほとびていくような。
美しい布の 力は 大きいなあ。
といって これをいただきます なんてことは そうそう言えないので、せめても、とこちらを連れ帰りました。
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絽ちり の帯あげ。
この 緑色には めっぽう弱い のです。
なんて きれいなんだろうと 思ってしまいます。

この子が この場所へ 私を呼んだかなあ。

中野さんとも少し お話させていただきましたが、優しい布を作ってくることのできた 表面には表れない 深いところの 強さ を感じました。
一見 たおやかな 織姫たちに 共通する 佇まい。
その 強さがなければ 美しい布は 生れないのだなあ と 思うのでした。



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by fuko346 | 2016-06-08 13:37 | きもの | Comments(8)

相楽(さがなか)木綿

なぜか 同じ時期に 木綿布の展示会があることを知って 会場のある 京都は けいはんな記念公園へ。
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京都府相楽郡精華町 です。
もともとの自然を残しつつ 広くて立派な公園でした。
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案内ハガキ。
明治から昭和10年ころまで 盛んに生産されていたものを 復活した試みです。
先日の美濃縞、と同じですね。
こちらは 藍のかった いかにもの木綿布。
いいですね。
とてもよく似た古い木綿布が 蔵にあったのですが、京都 滋賀にも流通していたそうですから、もしかして、ここのものだったのかもしれません。
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こじんまりながら、作品 ずらり。

大和機、ちょんこ機、という あまり糸を張らない方法で織るそうですが、今日はその展示はありませんでした。
スタッフにお話伺って 私でもできます? と聞いてしまいます。
できます できます。 ほんとかなあ。
うちから一時間強、で通えるので できれば 教えてもらいたいなあ、と 楽しい夢を持ちました。

全国で こういう試みが あるのかもしれませんね。
以前はそれぞれの地域で 綿を栽培して 自宅で織っていたのですものね。
おばあさんが 家で織っていた、という記憶がある人がいる ぎりぎりに それを絶やすまい、とする人が現れるのかもしれません。
家族の着るものを 一から作ってきた記憶が 女たちに 受け継がれているのかもしれません。
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by fuko346 | 2016-03-12 21:42 | きもの | Comments(8)