月下逍遥

fuko346.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:和遊び(ほぼお能・大鼓・能管)( 65 )

六条の御息所は 成仏したのか

久しぶりに 能楽堂へ
a0236300_12164060.jpg
きもの 紬 染色Iwasakiさん
帯   塩瀬染め九寸 チャンティン 橋本さん
お能なので 帯回りは 落ち着かせました。
この帯は どうみても 秋 な感じなので 年に一度くらいこの時期に登場。そしてこのきもの 昨年もこの時期、こちらへ着ていったみたい、です。
私の中ではそういう季節感、なのかも、です。

お能は 野宮。
好きな演目です。で、、、
やっぱり お能 が好き
能楽囃子が好き

今回の六条御息所は 最後に一瞬 膝をついて 手を合わせました。
え!
そういう形もあるのですね。
強くてきっぱりした序の舞(と私が感じた)というもの初めてでした。

その舞いを見ながら 執着しているのは男(源氏)ではなくて 自分の想い なんだなあ、と。
そして 手放せ 手放せ と 私を投影しつつを応援してしまったのでありました。
御息所が 最後 成仏、救われたかどうか、というのは いろいろなようですが 今回 拝見した御息所は、もう どうでもいいの と からん、としていたように感じました。
見えるように見えるものですから 演者の目論みとは違っているかもしれません。
この見えるように見えること が お能の 魅力です。

久しぶりに会うお能繋がりのお友達とも ロビーで立ち話。
そんなこんなで とっても元気になって 真っ暗の山道を帰ってきました。

(竹市さんのお笛がまだ 響いている)




[PR]
by fuko346 | 2017-12-03 12:41 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(4)

祇園祭 宵山能 (後祭の京)

 祇園さん 後祭り 恒例になった感のある 宵山能へ あついあつい京都の一日。
a0236300_10241638.jpg
いでたちは こんな感じ。
暑さを思うと ふらふらしてお友達に迷惑をかけてはいけない、ので きものを着ていくかどうか前夜まで悩んでいたのですが 思い切って。
ここでひるんでいては 夏きものを着る機会が無くなってしまいます。

ほぼ10時間 きものを着ていいた 一日のご紹介。
a0236300_10284356.jpg
まずはランチへ。
お迎え花も 祇園さん。
東京からと神戸からと お友達と待ち合わせ。
a0236300_10300605.jpg
和久傳 堺町店
こちらは 前を通るたびに 一度 入ってみたいと思っていたのですが まったく雰囲気が分からなかったので、どんなかしらと 期待していきました。
お料理も美味しいのですが その居心地のいいことに少々 驚き です。
カウンターのお席で あのゆったり感は あまり他にはないかも。
a0236300_10382676.jpg
コースのお料理 みなはアップしませんけど、それぞれに美味しくて、、、ごちそうさま。
紫野の和久傳さんにも 行ってみたくなりました。

大汗をかきつつ それでもセールまっさかりのお店をのぞきつつ たくさん歩き うわあ 疲れましたあ、と こちらへ駆け込む。
a0236300_10425505.jpg
永楽屋さんの黒蜜きなこ
ほ~っと ひと息。
気をとりなおして また 歩き 本日の主目的 嘉祥閣へと向かいます。
a0236300_10464429.jpg
ああ 能楽堂はいいなあ 好きだなあ。
祇園祭 宵山能
後祭の宵山に 山や鉾にちなんだ演目を取り上げる催し。
ことしは 田村
鈴鹿山にちなんでいます。
小じんまりとした 能舞台なので 一番後の席に座っていても ほぼ かぶりつき状態で、音もよく響き、ここ好きなのですが 今のところ年に一度 この宵山能だけに 伺っています。
以前 カルチャースクールの お謡教室にちょっと通っていたころは 発表会で舞台に載せてもらったこともあるのです。きゃ!
短い間ではありますが お能の時間に浸ったあとは、、
a0236300_10522084.jpg
うらうらと 宵山を拝見しつつ、地下鉄四条駅へと向かう のですが その前に またもひと息いれましょう。
a0236300_10534344.jpg
ワイン繋がりのお知り合いがなさっている 四条烏丸の ワインバーミュゼさんへ。
すっきりとして 汗のひくような 泡をください なんて いっぱしのことを言い、こちらをいただきます。
ふわ 美味しかった。
ここで また気を取り直し、夜更けの山里へと戻ったのでありました。
(今回は最寄駅まで送迎があったので やすんじて一杯しております)

あちこち祇園さん そのものを見学することは 無くなりましたが、この お能のおかげで 今年も 京の一大イベントを堪能することができました。

a0236300_11021330.jpg
きもの 能登上布
帯   越後上布
襦袢は 染めてもらった120番手の小千谷の麻。
肩先から腕 腰から下は 汗がすぐさま 飛んでいきます。
お友達の万歩計によると 一万歩以上歩いていたようですが、朝10時に 着て 夜10時まで そう不快、でもなく。この夏は あと どのくらい きものを着ることができるかな、と 楽しみになりました。






[PR]
by fuko346 | 2017-07-24 11:08 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(8)

セルリアンタワー 能楽堂

七月一日(土)
a0236300_10251977.jpg
東京にいる間に なにか よさげな お能がないかしら、とネットをうろうろしていたら こちらの席が一席だけ残っていました。
これはご縁と ぽちっとして コンビニで券を発行してもらって 出かけてきました。
ネットから そしてコンビニ発券 というのは 初めてしたことで ひゃあ こんなことできるようになっているのだ! と 驚くのでありました。
セルリアンタワー 能楽堂 存在は知っていても 行ったのは初めて。
ちんまりと上品な 能楽堂で 好ましい。
演目はこちら
a0236300_10290684.jpg
友枝昭世さんがおシテの 烏頭。
観世では 善知鳥 と 書きます。
喜多流が 烏頭 であることを知らず はい? カラスカシラって 何かしら、と思った すっとこどっこい能楽好き。

どういいましょうか
友枝さんの舞いを 見て感じていると、そこに ある ものが 見えているもの ではなくて もっと人の深いところの想いとか情念とか そういうものが ふわっと纏いついて動いているような 気がします。
その纏いついているもの の ほうが 本質で それを 受けてである わたし が 感じることができる、そんな気がするのです。
というか わたしの中の 普段は奥深く仕舞われている その 想いとか情念のようなものが 呼応して ざわざわと表面へ登ってくる それを味わう、快感、とでもいうべきもの。
今日も ありがとうございました。

終演後 ひさしぶりにお会いする このお能を見に来ていたブログ繋がりのお友達と、すっかりと変容している渋谷で 一献 傾けたのでありました。





[PR]
by fuko346 | 2017-07-07 10:45 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(4)

お召し 日和

梅雨なのか、、
降水確率 ゼロ なので お召し日和。
単衣の時期は雨の時期でもあって 水に弱いお召しを着る機会が少ないのですが 今年は連日 晴れ。
やっと きものでお出かけの機会があって 京まで出かけてきました。

京都駅で待ち合わせて まずはランチ。
駅構内にある はしたて です。
a0236300_18311024.jpg
本日の催しは 京都東急ホテルでの 文化講演会。
茂山良暢の狂厳言教室 無料ご招待であります。
狂言のお会話と 実演 清水
蝸牛
楽しませてもらいました。
a0236300_18401384.jpg
茂山さんは アンケート回収中です。

a0236300_18414529.jpg
今日のきもの
きもの 本塩沢 単衣
帯   こうぞ布 絞り染め九寸名古屋
襦袢は麻
半襟 絽ちり 帯上げも 絽ちり
a0236300_18440227.jpg
きものは 大きな格子にもなっているのですが わかりませんね。
帯上げは きれいな薄緑と薄桃です。
全体を冷たい色で統一してしまうと 面白くないなあ、と思いまして。

単衣に実に いい気候 で 快適でありました。







[PR]
by fuko346 | 2017-06-16 18:47 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(2)

バリ舞踊と薪能

京都分化博物館で開催されていた 更紗徒然草展 へ。
a0236300_23243438.jpg
今まで あまり拝見したことのない 美しい手の込んだ バティック の数々。
更紗と聞くと 走っていってしまう性 です。
きものに仕立てたもの 帯 も展示してありましたが、ん~ん 素敵。

a0236300_23270558.jpg
ちょうど バリ舞踊を間近で 観賞することができました。
こちらも 美しくて 短い間でしたが 堪能しました。
バリ島 行きたくなりました。

今日の京都行き 目的は 平安神宮で行われる薪能なのですが ちょうど この更紗の展示があることを知り、まずはこちらへ伺ったのでした。
薪能は遅くまで行われるので お腹を満たしてかなくてはと、こちらへ。
a0236300_23295690.jpg

ホテルオークラのティラウンジの アフタヌーンティ。
少しずつ 美味しいものを食べられて 大満足、てくてく 平安神宮へ向かいます。
a0236300_23292775.jpg
第68回 平安神宮 薪能
弓八幡
野宮
こうじ罪人
小鍛冶
やっぱり 野外能 それも薪能は いいです 大好きです。
が、今夜は とんでもなく冷えて、芯まで凍りつくよう。
持っていたカーディガンでは足りなくて 雨がふったらの準備だった パーカーも着こみ、ショールをぐるぐるしても まだ寒い。
半袖だけだった方は 耐えきれずにお帰りになった方たちも、、。
帰りついた山里の気温は10度。
6月にこれだけ冷えるのはめずらしいですね。

とはいえ 本日もあれこれ 大満足でありました。



#京都薪能 #更紗徒然草展 #バティック


[PR]
by fuko346 | 2017-06-02 23:43 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(0)

謡講 と 早春の帯

a0236300_11145988.jpg
シボの高めのぽってりした生地に たんぽぽ わらび すぎな の早春の帯。
一番 ぴったりの時期は春待つ気持ちの高まる 二月の半ば過ぎごろではないか、と 自分では思っているのです。ぎりぎり 三月初旬になんとか 間に合いましたか。

a0236300_11244712.jpg
いそいそ出かけたのは 
第51回 謡講 京の町家でうたいを楽しむ =杉本家にて=
井上先生が続けている 灯りを消して 薄闇の中で 謡だけ を楽しむ 催しです。
私がお能に興味を持った きっかけでもあります。先日 国立能楽堂で久しぶりに 聞いて、やっぱりいいなあ、と感じ、予定が合ったので 久しぶりに 参加しました。
五目謡 (謡のしりとり)
独吟 養老
能  花筐(はながたみ)
一曲を四人の能楽師さんの 謡のみ で聞かせます。
この催しはもう 何度も伺って その都度 いいなあ、と思うのですが 今回は その中でも群を抜いて 良く感じました。
といって なにがどう とは言えないのですが 次第に今いる空間に 一人だけが ぼんやり浮いているようなな そこに謡の声だけが 身体の奥に響いてきて あるかなしかに シテを舞う姿が見えるような。
a0236300_11330666.jpg
こちらの面(おもて)と装束を拝見していた からかもしれません。
杉本家の何体もの 時代をへた立派なお雛さんたちが 見守っていたから かもしれません。
謡 という 心地良い海に ゆらゆら漂っているようでした。
一時間弱の時間だったはずなのですが ぼうっとしているうちに もうおわり、の調子になってきて あれと思ったら ほんとに終わってしまいました。 30分もたっていないような感覚、ずっと聞いていたい気持ち。

お能って 不思議なもので その時一回の 気 のようなものがあって その周波数にこちらが 同調すると なんとも説明のしようのない快感を得ることができます。 そうそう行っているわけでもないので そういうことが起こるのは ほんのたま にですが、一度感じてしまうと はまってしまう類の感覚なのでした。

生きていいくのは その時一瞬の小さな喜びのかけらを拾い集めて そっとしかと胸にしまいこんで、それを糧にいくようなもので その喜びを感じられたことに 感謝するのでありました。

a0236300_11500718.jpg
きもの 月見草で染めた真綿紬 袷 霜垣さん作
帯   縮緬染帯 野口
帯締は淡い若草色 帯上は これも淡い黄色。
半襟は 自分で染めた うっすら淡い桃色とも藤井色とも。
(画像では色が出ていないので説明 自分の備忘録でもあるので ご容赦くだされ)
先日 仕立て直した 単の牛首の道中着をはおって ちょうど の気候でした。




[PR]
by fuko346 | 2017-03-05 11:58 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(4)

第62回 同明会能

a0236300_10295107.jpg
京都観世会館へ。
年に一度の 能楽囃子を中心にした 会 です。
私は お囃子を聞きたいので 今回は お腹いっぱい聞きました、までは行きませんでした。
お能は 少しでいいの というのは 少数意見なのかしらん。
a0236300_10344803.jpg
この日は 歩く仕様の姿でしたので お囃子のリズムに乗って どんどん歩く。
これは 円山公園の 有名な しだれ桜。
今の時期 この時刻 人影はまばらですが、もう少ししたら 凄いことになるのでしょう。
四条通りあたりは 観光客とおぼしき人が一杯で 少し驚きます。
これ以上 人が増えたら どうなるんでしょ。

ということで 人ごみを避け 薄闇迫る 小道を 京都駅まで歩きました。
運動 運動 京都はきょろきょろしながら歩くには ほんとにいい街です。


・ 


[PR]
by fuko346 | 2017-02-26 10:41 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(2)

蝋燭の灯りによる 国立能楽堂

過日 国立能楽堂へ。
京都では 日程が合わなくてずいぶんご無沙汰してしまった 井上先生の 謡講を聞きに行きました。  直前にチケットをお願いしたものが手に入り ありがたや。
a0236300_11235183.jpg
常には町屋の軒先につるされている 提灯。
なんだか今日は 他所いきのお顔をしています。
a0236300_11251066.jpg
蝋燭能はなんどか拝見したけれど 今回の蝋燭はそれは たくさん。
人工的な明かりは ほんの少しで上演されました。
大きな和蝋燭が 橋掛かりから 舞台まで ずらりと並んでいます。休憩のときには 芯切もして そう見ることのない体験でした。
お能 これくらいの灯りが いいなあ、あかあか あからさまに見えないほうが美しいなあ、と思うのでした。

演目は 謡講。 京観世の謡を 井上先生が。
今の謡と違い 京の町衆たちが謡ったものは ゆるやかなのですが 上げ下げがけっこうあり、ほんとに うたっている と感じられるものです。
お能を 町衆のもの に変化させてしまった、のでしょうか。
耳に心地よいものです。
三月の京都での謡講には行けそうなので 楽しみです。

お能は 八島 喜多流 弓流し 那須与一の語り
 地謡とお囃子がすばらしくて うっとりしてしまいました。もちろん おシテが良くなければ 何も始まらないのでもちろん なんですが 何というのでしょう 全員の気が入っていて 気があっている、というか、そういうお能は そうそう無くて 出会えたことが 幸運 でした。 

上京しているときに お能を一つ とは いつも思うものの、なかなかうまくいきませんが 今回は めでたし めでたし でした。




[PR]
by fuko346 | 2017-02-23 11:42 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(2)

 能 定家

a0236300_2325396.jpg

2016 11 26 大津伝統芸能会館
能 定家  見方 健師

その前に歌人 林 和清さんのお話あり

このポスター 当日と衣装の感じと 面(おもて)が違うのではないか、と思います。

まずいつものことで 今回は 成田達志師の小鼓の音に ぐんとこころを掴まれます。
いい音だこと。
お囃子 地謡堪能。

そして 定家かずらのからまった 塚のおおいが しずしずと下ろされて 式子内親王の霊が 現れた瞬間、それを見た瞬間。
あれは なんと言いあらわせば いいのでしょう。
その存在そのものに ぐっと魂が引き寄せられて 言葉を失うような そんな感じ。
あれは なんなんでしょう。

美しいものが ある。

あの面(おもて)は なんなのかしら。
うれいを帯びてはいるけれど 乙女の可愛らしさが うっすら浮かんでいるような。
人を恋うる 恋われる 喜びと 悲しみと 羞恥を含んだような。

動きは老人のもの その図太い声 なのに、そうは見えない 聞こえない。
現実と 感じているものが違う その違和感。
ふと 頭に 老木の花、という言葉が浮かびました。
お能には 詳しくないので いいかげんな 印象だけ 自分の記録として書いています。
今日は 良いものを 見せていただきました。

今日のきもの
a0236300_23411136.jpg

a0236300_23413199.jpg

きもの 紬 胴抜き 染色iwasakiさん 
帯   紬地 しゃれ袋
きものの 布そのものの美しさが写真に撮れなくて 作った方に申し訳ないといつも思うのでした。

車で小一時間なので ショールだけを持っていきました。



[PR]
by fuko346 | 2016-11-26 23:49 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(0)

求塚 2016.11

a0236300_944236.jpg

求塚 おシテ 味方 玄師
お能が好き、といって いったい年に何回 観能に行けているのやら、です。
a0236300_9462529.jpg

見所の改装なった 京都観世会館です。
椅子席に少し余裕ができて それに座り心が良くなっていました。

求塚って どうとらえるかでたぶん ものすごく違ってくるのだろうなあ、と拝見していて思いました。
以前 大槻で 友枝さんのものを見ているので そう思っただけ、なのかもしれないのですが、違う演目を見ているような気になりました。
お能って そういうものなのかもしれませんけれど。

特に女性のこころの奥底を 表すようなものは そうなのかもしれません。

いつも 音に惹かれてしまう私は この日の笛の音に とらわれていました。
杉師の笛、以前と違うものをお使いなのでしょうか それともなにか が 変化したのでしょうか。
深い 深い 音に 浸ったことでありました。

感想書くのもおこがましいほど いつまでも なにも知らない分からない お能好きですが、自分への覚書、です。



[PR]
by fuko346 | 2016-11-07 09:55 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(0)