月下逍遥

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特別展覧会 狩野山楽 山雪

昨日29日 京都国立博物館へ

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庭に設えられた立礼のお茶席にて、鍵善良房さんの満開と名付けられたほのかに桜が香る美味しい薯蕷饅頭にて一服いただき、、
といってもお茶会にいったわけではなく

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こちらの内覧会にお誘いいただきました。

内覧会ってどんなのかなあと興味ありつつも、美術館関係者ではないので、機会がありませんでしたが、今回 お誘いをいただいて喜んでご一緒しました。
開会式、があってテープカットがあって、なるほどどの展覧会でもこういう催しが行われていたのね、初めての経験。
想像ではお客さんは少なくがらがらの会場でゆっくりできるのか、と思っていましたが、招待客も多いようで、たくさんの入場者でした。
それでも見たいものをしっかりと見ることができました。

美術には詳しくないので、ただ自分がいいなあ きれいだなあ と感じながら見て回った中では、小さいお軸の猿と梟の絵。
大きいものでは あっさりとした松原と富士の絵、が気に入りました。

全体を見た感じでは 絵師としての仕事として注文された大寺院の襖絵や、巨大な屏風、などには技術を駆使して注文主の満足を得るように緻密で迫力のあるものを描いているけれど、ほんとは なんともいえないおかしみと暖かさのある あのサルの絵のようなものが好きだったのかなあ、、、、などと思いました。
白場の多い富士の絵も 茫洋としていてびっしり書き込まれたものより 多くを語っているような気がして。

これまでそう多くは無いけどあれこれ見てきて 職業絵師、という言葉が浮かんだのは初めてでした。
なぜかしら、、、。

とまれ、行ってみたかった 内覧会 に行けてうれしいことです。
また機会があればうれしいなあ。

それと私は美術関係者でもないのに、会場で知り合いに二人も会ったのにはびっくりしました。

会期は 今日から5月12日まで



余談
このところのお出かけはきものではありません。
東京から帰って どうも体調悪く、予定もいくつかキャンセルせざるをえなく、残念無念。
なんとか出かけられても きものでばったり倒れていたら困りもの、と思い動きやすいパンツスタイル。
丈夫な身体が欲しいですう~~~~。
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by fuko346 | 2013-03-30 11:48 | 展覧会 | Comments(4)

菫によせて

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庭の というか裏山の裾の日当たりのいい斜面に スミレが咲きだしました。
桜のような華やかさもなく 待ち焦がれられているわけでもないけど、あ、咲いている、と見つけたときはうれしい 春の妖精。

昨日 一つの葬儀に参列してきました。
お知らせをいただいたときは少々戸惑いがあり、どういう立ち位置でいればいいのか迷いました。
亡くなられたのは、お稽古していただいている先生の先生、大先生です。

私が昨年 おずおずと伺った春ごろ、入退院を繰り返している、ということでしたがお元気にお稽古場においでになっていました。
おいでになるのは昼の部のみだったので、その後 夜の部へ伺うようになって大先生には二回ほどしかお目にかかりませんでした。
どうも そのときがお元気だった最後、だったようです。
私は大先生に御挨拶しお声をかけていただいた最後の孫弟子になったようです。

とてもやさしい穏やかな方、でもふっと底のところに厳しさが垣間見えるようなそんな方でした。
その厳しさを素人のお弟子さんやましてや孫弟子に向かわせることはむろんありませんでしたが、きっと御自分は厳しい修行をなさってきたのだろうな、と感じさせる方でした。
お稽古してくださるのは先生で、大先生は 最後に一言二言 声をかけてくださるのでした。

「手で打つのではありませんよ 胸で打つのですよ」
と 今日のお天気はいいですね、というような調子でおっしゃった一言は、あれから私のこころの中から消えたことはありません。

そういうお話をお稽古仲間の皆さんに話した時に え そんなこと言ってもらったことないわ~、と少し驚かれたので、なんかの拍子でふと 伝えたくなったのだろうか、と今になっては思い返すだけです。

近親者のみで、と伝えられた葬儀は簡素で、清々しく、亡くなられた方を思う人たちで、その人たちの思いが満ちていて、今まで私が参列してきた中で「私もこういうふうに、、、」と思わされたはじめてのものものでした。
きっと大先生のお人柄、なのでしょう。

最後のお見送り
能楽師さんたちの 低いけれど力強い、 謡 に送られて 大先生は旅立っていかれました。

私は浅いご縁でなにも存じあげず こんなことを言ってはいけないのかもしれないのですが、その道を生き切った方、と感じました。

真似なぞできないけど、そんなふうに思える先人に出会えたことは 幸せなことです。
大先生 ありがとうございました。
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by fuko346 | 2013-03-27 19:09 | おもいつれづれ | Comments(4)

友枝昭世さんの求塚

大阪の大槻能楽堂へ (遠い、、、)

・2013/03/23(土) 14時開演
大槻能楽堂 日本探訪 日本の歩んだ道・日本人の想い「求塚」

まずお話が45分「万葉集の世界は」中西進

能「求塚」

友枝昭世(シテ)
内田成信,大島輝久(ツレ)
福王茂十郎(ワキ)、中村宜成,是川正彦(ワキツレ)
小笠原匡(間)
赤井敬三(笛)、成田達志(小鼓)、河村大(大鼓)

友枝さんのお能をみたくて大阪まで遠征。
往復5時間弱かかるので、よほどのことが無いかぎり大槻能楽堂へはまいりません。

う・・・・ん
どう言葉にしたらいいのかわからず
帰り道 頭がぐるぐる

感じたのは シテは 莵名日少女 一人の人格ではない、ということ。
と、友枝さんが演じていたのだろう、こと。

なぜ 莵名日少女は最後 塚を求めて そこを安住の地と戻っていくのかしら。

あの 痩女の面とともに、ずうっと記憶の底にあり続けるであろう 求塚、でした。
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by fuko346 | 2013-03-24 16:49 | Comments(2)

宮古島スタイルのカタチ展 

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蝉の羽衣 上布の美 宮古島スタイルのカタチ展

長平庵でお知らせを受け取り 見たくなって最終日にちょこっと行ってきました。
会場は新宿パークタワー ギャラリー1

駅からちょいと距離があるからか、西口からシャトルバスが出ていました。
へえ こんなことになっているのか、、、とウラシマ子、は感心しきりです。
勤めていたビルの窓から 西口の高層ビル群が どんどん建っていくのを見ていたのは、ありゃ30年前ですね、ほお~。

宮古上布が美しいのは はなから分かっていること、あちこちの展示場やら、古布やら一杯見たけど、やっぱり、見たくなるのは魅力があるからでしょう。

そして展示で引きつけられたのは、やはり昔のもの。
その手仕事の細かさと糸の細さ 故の布の薄さ。
すごいな、、、人の手でこういうものが作れるなんて。

そしてこころが震えた映画 スケッチオブミヤークで見た 島の人々が重なる。
過酷な生活なくては、この布は産まれてこない。
もはや、昔のような布を織ることはできますまい。

といっても現代のものも美しいことには変わりなく、ほう、とため息。

帰り際にアンケートに答えましたら 粗品として写真の小さなお守りをいただきました。
宮古の布に 宮古の塩が入っているそうな。
これをじっと握って祈れば 欲しい宮古上布が手には入るか、、、ううむ。

リメイク上布と、ご縁があって手に入った苧痲 麻、の混紡のものは持っているから、もう十分ではないか。<と 自分に言い聞かせる

アンケートの問い。
宮古上布を欲しいと思いますか。
その選択する答えの一つに 「宝くじが当たったら」というものがあって笑ってしまいました。
そう、くじでも当たらねば一般人には無理な価格。

迷わず そこに丸、をつけました。
当たったら 宮古島に行って上布を買いますとも!!
宮古上布だけでなく、沖縄中を回ってあれもこれも 買いますとも!!

上の写真は美しい 宮古を紹介した冊子です、会場も上品 かつ高級品を扱う雰囲気に溢れていて、経費かかっているだろうな、宮古上布のおかれた位置がわかります。
宮古からいらしたであろう織子さんたちからだけ宮古の土の匂いがあって ちょっと異彩。

普通に着るもの、でなくなった宮古上布よどこへ行くのだい?

宮古という島を、美しい上布をトウキョウのニンゲンに知らしめたい、という意図はわかるけど、こう上段に構えるのは どうなんだろう、と感じたことでした。
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by fuko346 | 2013-03-21 21:36 | きもの | Comments(6)

長平庵 サロン コンサート

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100年経た御屋敷 長平庵で サロンコンサートがあり、お誘いいただきました。
一度 記事を書いたのですが、消してしまい 脱力、、、
簡単なご紹介にとどめます。

ドレスコードはきもの
音楽は モンジュー ヨーロッパの風を、素晴らしい設えの応接室に運んでくれました。

小さな湖に 光のさざ波が立ち、それを静かに眺めながら柔らかな風に吹かれている そんな心持を味わうことができました。
当日の様子は、こちらに詳しくレポートがありますので、ご覧いただければと思います。
(人任せでごめんなさい)

神奈川絵美さんのブログ
モンジューのサイト


御準備下さったこの家の御主人、音楽、そしてこのおうちそのもの、お目にかかった皆さま、非日常のひとときをありがとうございました。


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きもの 草木染め紬 大高美由紀さん作 「緑に満つ」
帯   紬地九寸  生駒輝夫さん作

大好きな大高さんの意欲作のきものに、私の桜、の帯。
まとって幸せな一揃いです。

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桜尽くしにしてみたくて、襦袢にも半襟にも 花びらを散らしてみました。
誰に見せるものでもありませんが、自分がうれしい きものの喜び。


きもので繋がるご縁が無かったら、こんな贅沢な時間も持つことがなかったと、不思議な思いにとらわれながら、初めての駅から 最後の日の東急渋谷駅へ向かったのでした。
ちょうどこの日は東京の桜 開花宣言。
満開になってしまったら、私は桜柄のきものや帯は使わないので、間に合って良かったです。
関西はこれからなので、この桜帯、もう一度くらい登場させたいなあ、と思います。
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by fuko346 | 2013-03-20 15:25 | 今日のきもの 春 | Comments(13)

トウキョウエキ

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帰ってきました。
東京駅で横にきれいな緑色の新幹線が止まっていました。

緑やら 青いのやら いつの間にか新幹線の種類が増えて、にぎやかなことです。

初めて 東海道新幹線が通ったときは 大騒ぎだったなあ。
京都まで 確か三時間半 かかった、と記憶しています。
初めて乗ったのは修学旅行で奈良 京都に行ったとき、うれしかったな。

年に 三度は少なくとも通って30年ちかく、最近はそれも頻繁になって。
東京はその短い間にも どんどん変わる。

そんな東京は気が短いらしく、もう桜がかなり咲いていました。
帰りついた 山里はひんやりと、まだ梅が三分咲き。

ひっそりと華やかさはありませんが、それは香り高く 美しい梅の苑、です。
満開を待ちましょう。
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by fuko346 | 2013-03-19 23:07 | おもいつれづれ | Comments(4)

気温差27度って、、、

 先ほど買い物に出て、車から道路の温度表示を見ましたら 21℃、となっており一瞬 目を疑いました。
純日本家屋の我が家は ひんやり冷たくて外気がそんなことになっているのは感じられません。
車の中が 暑い。

おっと、先週 最低気温マイナス6℃って日が確かあったはず。

一週間足らずでこの気温差、どうしましょう、という感じです。
きっとまた寒くなる日もあると思われ。。。
あたりは薄黄色くほんやりとかすんでおり、花粉か黄砂かpm2.5とやらか、わさわさ飛んでいるのでしょう。

どうしろっていうんでしょ。
ミュータントになってしまう、、、。

と明日からしばし東京です。
衣料計画が立ちません 暑いのか 寒くなるのか いったりきたりか。
荷物はなるべく軽くしたいので、もうどうしようもなくなったら買ってしまえ、という勢いでいつもでかけているように思います。
必要に迫られないとこの頃は洋服を買わず、これもあれもずいぶんと昔からあるなあというのとっかえひっかえしているので、まあ、それも許すことにいたしましょう。

いつものように おでかけの予定は一日確保、
あとは両親の調子によるので お約束ができません。
急にお誘いするこもあるかと思いますが、その折はどうぞよろしゅうに。
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by fuko346 | 2013-03-09 16:07 | 山里便り | Comments(0)

その香や何処

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 いきなり、という感じで暖かくなった昨日、朝 玄関の戸をからからと開けると、ほわっと良い香りに包まれました。
あ、梅が咲いた。

でもそのあたりの梅はまだ蕾固し、だったはずだったけど。

と、例年 なぜか一足早く咲く梅の木へ行ってみると、やはり咲いていました。
まだまだ咲き始めました、という感じで 一杯に開いているものはなく、ぼんぼりのように花がふくらんでいるものもそうそうおおくありません。
なのに、この香はどうでしょう。

梅の香 毎年 なんていい香り 花の中でも一番じゃないかしら、と思います。

寒の戻りはあるようですが、季節は 春になりました。


季節を追っているだけで、うかうかと年月が過ぎていくようです。
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by fuko346 | 2013-03-07 12:47 | 山里便り | Comments(0)

春の あお

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おひさまの出た日に ちょこちょこと咲き出していた イヌノフグリ 今日は一斉に開花。

春が きたっ


これは庭の菜園。
一面にちりばめられた蒼 ということはそろそろ手入れをはじめなくてはいけません。
畑仕事 始動かな。
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by fuko346 | 2013-03-05 14:00 | 山里便り | Comments(0)

早春譜の帯

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ワイン繋がりできもの繋がり、という不思議なご縁があって 投扇興のお遊びに参加してきました。
おみやのボルドーから連れ帰ったという年代物のワインも御馳走になり、楽しい時間を過ごすことができました。
参加者は20数人 老若男女全員がきもので、扇をひらり ひらりと投げ合う様は、非日常。
優雅ではあるけれど 景品がかかっているので底に秘めた激しい闘志がちらり、と垣間見られたりして、ときおり きゃあ、とか うう、とかの声も混じり大人のお遊び 全開です。
私の結果は6位だったか7位だったかで、この会を作った今は亡き、京の染織作家さん手描きのフクロウのTシャツをいただきました。
彼のふくよかなお顔がまじかに感じられるようで、とてもうれしく、愛用したいと思います。

さて終了後はこちらに。
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なぜかしばらく前からこの雑炊の味が恋しくてならなくなって、、、

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すっぽんの大市
以前 一度は行ってみたいと訪れて満足したはずですのに、また行きたくなるのはあの味に、中毒性があるのか、、、、
毎冬、は無理でも数年に一度は食べたいなあ、とまた思ってしまったのでした。


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きもの 月見草の草木染め 真綿紬 新潟の霜垣さん作
帯   ちりめん染め帯 野口 九寸

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たんぽぽ つくし わらび
この抑えた色合いが、早春の草木は動きだしたけど また 風のひどく寒い日もあるその季節が感じられるような気がして。
そこはかとない風情が 一目で気に入った帯です。
季節が限定されるので、この日 箪笥から出してあげられてよかった、と思うのでした。


普段は山里でつましく暮らしているけれど、こういう機会とご縁をいただいて、さ、また元気に動くぞ、と思える幸せ、なのでした。



  
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by fuko346 | 2013-03-04 12:53 | 今日のきもの 春 | Comments(6)