月下逍遥

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大鼓の会 

28日(土)は お稽古させていただいている社中の 大鼓の会、初舞台でした。
私は 草紙洗小町 掛り三段 を務めさせていただきました。
思いがけないアクシデントがあって 上手くできなかったのですが、思い返すと それも いい経験だったなあ、と二日たって感じています。

圧巻だったのは 師匠の番外一調 江口
大鼓で これだけの情感が 感じられることができること自体が 驚きでした。
お能の音、だけで深く感情が揺さぶられたのは 初めてのことでした。

能楽堂の中に満ち満ちて行く 想い。
こんなことが できるのだ、と。

ご縁があって このお社中の一員となっていること お稽古させていただいていること、うれしく思います。
ぼつぼつと お稽古続けて それなりに自分の大鼓が打てたらいいなあ。



さて後宴は 四条御幸町上がったところの 料理旅館 近又 さん、で。
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お椀の中には 松茸が、、、。
こちらはだいぶ前になりますが 東京の両親を一泊で招待したことがあって、お料理が美味しいのは知っていたので とても楽しみでした。
期待は裏切られず、ああ、美味しかった。
皆さまとの歓談も楽しかった。
しあわせ、であります。


この日のきもの。
舞台を降りて すぐに着替えてしまったので着姿は無し。
あら~もったいないことをしてしまいました、よっぽど緊張していたのですね。
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きもの 単衣 名は 波
帯   喜多川俵二 穀織「双竜文」
織物は その布の美しさに目を奪われることがけっこうあるけど、柔らか物には きれいね、とは思っても それほど惹かれないのですが、このきものは わあ 美しい 欲しい~っと思って手に入れてしまった二度目かも。
一度目は 久呂田さんの訪問着、です。

何とも言えない地の墨色。
布のとろりとした手触り 波の模様のデザインと色と、ちょっとだけ施された白と金の縫い。
控えめな柄つけ。
みんな気に入る きものって そうありません。

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大きくしてみましたが 美しさをお届けできないのが 残念です。
月夜の水面に 波が静か輝いている そんな感じなんです。
こういうものが作れる この国を誇りたいのでありました。



お能の会なのに その話題が少ないのですが、私はまだ なにも語れないひよっこ なのでありました。
といって のめり込む 気持ちも 無いのでした。
どう言えばいいのか、できる範囲で 淡々と 見ることも 演じることも 続けていきたいのでした。
ただ、 大鼓を なんて面白いのだろう、と思えたことは収穫でありました。

お世話になった皆さま ご一緒した皆さま ありがとうございました。
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by fuko346 | 2013-09-30 16:38 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(20)

やっとこ 単衣きもの

昨日は 会の前の最後の大鼓のお稽古
最高気温30度を下回ったので、所作を確認すべく きもの を久しぶりにきました。
ほんとはお稽古はきもので行きたいのですが、7月初めから やはり夏に負けて まったく 着ることができませんでした。
お稽古場に辿り着くのが やっと というありさま。なんとか夏に強くなって夏きものをきなくては!!!

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きもの 竺仙の綿ちぢみ
帯   枡蔵さんの 八寸

居間から見える 裏庭に このところ ぶんぶんと オニヤンマが飛んでいて、このトンボの帯留を思いつき、使ってみました。ちょっと雰囲気は違うけどまだ トンボ、使ってもいいかなあっと。
このきものは 評判が良くて うれしいのでした。
きもの きもの しておらずかわいらしいところが いいなあ、と思っていただけるのかしら、と。

お稽古は所作を確認なんて のどかなことを言っている場合では ほんとは無くて、最後までつっかからずに打つのに必死です。
おへそのあたり いわゆる丹田に中心に気があるときはいいのですが、それが緊張するとずりずりと上がってきて、そうすると心臓がどきどきしだして 頭のてっぺんまで上がると もう 真っ白になって 覚えたものが飛んでしまいます。
それが はっきり分かるので それはそれでとっても面白いのですが、観察している場合では無いのでした。
いかに ずり上がっていくのを押しとどめるか、それが課題であります。

どうしてここまで緊張するかといえば、私としては客として見慣れた観世能楽堂の舞台に上がるだけで、もう、とんでもないことで、ましてや その舞台上で見なれた能楽師の皆さんにお相手をしていただいていることが、信じられないのでありました。
となりに曽和師 森田師 ぎゃ~~~~~!  という感じなのです。
それに気押されてはいけないのです、ううむ。

ごしょごしょ 言っている場合ではない。
明日は それなりに努めて それなりに楽しんでまいります。

思えばそういう場にいられること なんと果報なことでありましょうか。
ご一緒する皆さま どうぞ よろしくお願いいたします。
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by fuko346 | 2013-09-27 10:50 | 今日のきもの 秋 | Comments(6)

小町に呼ばれて

台風が来る前 その後の嵐もしらず のんきに出かけて行きました。
台風が来るから その進行方向を避けて 北西かな、、、と丹後の温泉を目指して。
その途中 京都の北で お蕎麦屋さんの看板を見つけました、 あら なんとなく美味しい感じがする と道を逸れて 細い道をどんどんいくと ありました。
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まつばら
京都の奥座敷 越畑 という小さな美しい集落の お蕎麦屋さん。
ぴん、ときたカン は当たっていて 美味しかったです。

あれ、ここは いつか行ってみたかった 柚子の里 水ノ尾 の近くではないか、行ってみようと さらに山道を京都市内方面へと下っていきます。
ここは 愛宕山の 嵯峨野とは 反対側の登山口にあたり ずんずん行くと 嵐山 なのでした。
(翌日 あんな水害になるなんて!)

ここまで来てしまったら もう京都市内を抜けて 帰ろうということになりました。
市内はいつも ぽくぽく ぽくぽく 歩いているので そこを車で行くのは新鮮です。

と、はっと気がつきました。
帰り道に山科 通る、ということは 小野へ 行って頂戴。
随心院へ 近々行こうと思っていたのです。

ただいま 大鼓(おおつづみ)の会に向けて 猛練習中。
でも なかなか上手くかず どうしましょう!! と泣きごとを言いましたら お仲間に お能の曲にゆかりの場所に行ってみるのはどう?と勧めてもらったのです。

私の曲は 「草紙洗小町」なので 小野小町ゆかりの 随心院へ行こうと ネットで調べたところだったのです。
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降りだした雨に 屋根からのしずくが落ちて 本堂の軒下の苔に きれいに並んで穴があいています。
雨粒が落ちる度に 透明な飛沫が砕けます。

落ちついた立派な 門跡寺院でした。
小町 ゆかりの品も拝見して 緊張し過ぎて わらわらしていた 心が すっと落ちついたような。
小町さん 力を 貸して 頂戴ね。
この時に行かなければ もう 時間が取れずに 会までに 行けなかったかもしれません。
弱気な私に小町さんが呼んでくれたのかしら。

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こんな きれいな お香もいただいてきました。

うん、きっと上手く行くぞ。

会は9月28日(土)11時より 京都観世能楽堂で催されます。
よろしければおいでくださいませ。
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by fuko346 | 2013-09-18 21:27 | おでかけ | Comments(8)

大雨降って 崩れる

台風18号の影響で こんなん なりました。
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昨年の大雨で ちょっと崩れました と書いた場所、今回は 派手に崩れてしまいました。
梅の古木は ぽっきり 洗濯干しは 穴に落ち込んでいます。
あらら~~~~~。

5時過ぎに 特別警報のサイレンが鳴り響き 目が覚めました。
まだ暗くてあたりはよく見えず 雨風強く、 消防車がなにやらアナウンスしながら通っているのは聞こえず。うっすら明けてきて 下を見てみると(うちはこのあたりでは一番の高台にあります)、あたりは一面 濁った水が来ていて 田んぼも農道も水没。下の家では 土のうを積んで水を食い止めようとしている模様。
以前 洪水になったときに近在の家々が避難してきた、という話を聞いていたので水を確保、とりあえずご飯を炊いて 炊き出し準備。
家人は下に応援に行き 下の家家には車だけでも上にあげるように伝えます。
そのうち 地域の中心を流れる大戸川が溢れだしたらしく あちこちに避難指示が出だしました。

さて 夜が明けてみると 庭の一部が崩落して 梅の木が落ち込んでいました。
これは修復するのにかなり大がかり 頭 痛いです。

このあたり 記録的な大雨だったらしいです。
にもかかわらず 被害は庭だけ、お米もおととい刈ってしまったので助かりました。

写真の手前に土手の土の表面がぼこっと落ちていますが、それ以外の土は すごい勢いで流れて云った模様。そこらへんに土砂が溢れて、それが下の道の側溝にぎっしりと詰まってしまい、道にどうどうと土砂と水が流れている状態になってしまいました。

午後から雨が止んだので ご近所の皆さんと掘り返しにかかり、たっぷり半日かかりました。
ご近所は床下 少々の浸水で済んだので 炊き出しは無用となり 一丸となって土砂と格闘。
なんとか掃除することができました。
敷地内の土砂は 明日からぼちぼち片づけることにし この本体の穴は 水抜きしなくてはならずプロに工事を依頼。
土が乾くまでこのままにしておいて、とうことでした。幸い 明日から晴天続きのようで 良かったです。

どこの地方でも 残っているのは中高年。仕事をしているのは 私達夫婦が一番若い、という6人で それでも冗談いいながら 楽しく土木作業 しかし疲れました。
筋肉痛であります、もう 体力も力もないので情けない。

でも このくらいで済んで良かったです。
しかし 上流 下流 かなりの被害のようです。
高原鉄道は橋が流れて 線路がぶら下がっているらしく不通。
いつも京都に行くときに使う 谷沿いの道はあちこち崩れてているらしく不通。
町の中心部へ行く道もあちらこちら 車は 通れなくなっているようです。

ふう 朝の5時から長くて あっという間の一日、でした。
こんなことも起こるのですね。
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by fuko346 | 2013-09-16 23:54 | 山里便り | Comments(16)

上布 を 染める

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判然としないかもしれませんが、きもの の 下絵 です。
おぼろに 青い色は 下絵に使う 青花の色。

いつぞや 能登上布の無地を手に入れたことを書いたかと思いますが、やっとこ 形にしはじめています。
来年の夏に向けて。
形、としては 上布のつけ下げ、になるのでしょうか。

今年の夏はすっかり体調を崩して (ここ数年ずっとだけど) きものを着ることができませんでしたが、来夏はこれを着ることを目標にしたいものです。

地の色を選ぶようなことと 帯ではしたことがあるのですが、きものの反物から お誂えは 初めてです。
とても素敵な柄があったので それを元にしたので 絵柄を考えることはあまりしてません。
元の絵より 麻ものなので さっぱりと、とお願いして 色も提案していただいて。

センスが良い というか 私の好みのものを作られる方なので イメージ通りのものができそうです。
ただ、そんな染めの入った上布なんて あまり着ている人がいないでしょうから、着るときに気合いが いるなあといまから ちょっと心配です。

もう いらない なんて言っていて、ですが、この上布は手元にあったものなので ちゃんと陽の目をみせてあげたいのでした。
できれば、能登へ着ていって、この上布を織った 織手さんに見てもらいたい、と思います。

きもの 手が出ないくらい ぐったりしていましたが、やっぱり きもののことになると うきうきします。
この うきうきは 生きていくのに必要と再確認。

むむ そんなこと再確認 していいのか。

33℃の気温と湿気 明日は あまり透けない麻を 着て 美術館に行ってしまおうかしらん。
この暑さでは 単衣きものが 暑苦しく見えてしょうがありません。
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by fuko346 | 2013-09-13 13:13 | きもの | Comments(6)

かき氷は メインではなく

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岡崎 白川沿いに昨年できた 三味洪庵
こんぶ屋さんかと 思っていたら奥に素敵な空間があって 御食事やお茶、も楽しめるのでした。
いちご氷で ほっと落ちつく。
大鼓の会 申し合わせ(リハーサル)の帰り お仲間の皆さんと。

空間も 氷もいいのだけど 気持ちは どよおん、、、
上手くできませんでした。
あんなに練習したのに、能舞台に上がって 能楽師の皆さんに囲まれたら 頭に血が上り、ほとんど記憶がありません。詰まって 手がとまったことは覚えているのですが、なんでつまったのか はてな。
や~~~ あと二週間と少し どうなりますことか。

できなかったことではなく なんで練習しているのにできないのか、自分が いや~になってくるのでした。
その気分を払拭しなくては。

舞いあがってしまうのは おそらく 自分を信用できていないから なんだろうなあ。
ということは やっぱり練習が足りないのだろうなあ。
というより 練習の仕方が悪いのだろうなあ。

むむ、めげるな自分。


メインはこちらなのです。
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by fuko346 | 2013-09-12 11:40 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(2)

第14回 宇高青蘭能之会

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2013/09/08(日) 金剛能楽堂

・能「二人静」
宇高通成(シテ)
宇高竜成(ツレ)
村山弘(ワキ)、茂山逸平(間)
杉市和(笛)、吉阪一郎(小鼓)、谷口正壽(大鼓)

・狂言「焼栗」
茂山七五三、茂山宗彦

・能「乱」
宇高徳成(シテ)
高安勝久(ワキ)
杉信太朗(笛)、曽和尚靖(小鼓)、谷口正壽(大鼓)、前川光長(太鼓)

演目 二人静 と 乱 、二つとも拝見したかったお能なので 久しぶりに 金剛さんへ。
吉野の大吟醸「猩々」もふるまわれて 心楽しい観能でした。

印象に一番残っているのは 乱で、使われた 猩々の面(おもて)。
舞と囃子と うきうき うきうき。

勢いづいて また 京都駅まで歩いて帰りました。

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の 前のランチは 御所前の 花もも さん。
チケットをお願いしたお友達と 美味しいお蕎麦と 美味しいそばがき善哉をいただいて 幸せ 幸せ。
今回は おろし蕎麦を お願いしたのですが、辛み大根がたっぷり、でうれしいのでした。


以上 覚書。

(大鼓の会が近づいてきているので ほんとはこんなとこいって喜んでいる場合ではなく練習しなくちゃいけないのだけど、、、ごによごにょ)
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by fuko346 | 2013-09-09 10:48 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(6)

根づきました

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ムクゲが咲きました。

庭にはけっこうな花木があったのですが、獣害でだいぶやられて減ってしまい、お出かけ先の道の駅に寄っては 気に入ったものを連れ帰って 柵の中の鉢に植えています。
ある程度大きくなって 新芽を食べつくされて枯れてしまう心配がなくなったら 柵の外に地植えしようかな、と考えています。

こんな鮮やかな色だったのですね。
きれい。
でも、白に底紅、も欲しいな。


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こちらも連れ帰って 少し大きくなったので 柵の中に地植えした ムラサキシキブ。
あの紫がにじみ出ています。
色はこんなふうに ついていくのですね。

きれいだ と しみじみ思います。

もっともっと いろんな花の咲く 庭にしたいな。
季節 季節に 咲いたら いいな。

ムクゲもムラサキシキブも庭にあったんです、やられてしまったのでした。

敷地は広いけど 悪食の動物の口に かからない場所、というのは少なくて 悩ましいことです。
柵だらけ、というもの 風情がありませんものね。


食べられちゃっても 枯らしてしまっても また 植える。
はて なぜかしらん。
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by fuko346 | 2013-09-06 23:16 | 山里便り | Comments(6)

秋 へ

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居間の窓から
正面に生えている 薄に穂がでました

今のところ ここ数年の暑い暑い9月ではなく しばらく前の 9月、に戻ったような秋の気配の濃厚な日々です。
暑い9月に身構えていたので なんだかとっても涼しくなったように感じます。
この夏の暑さはすさまじかったけど、暑い 死んでしまう と つぶやきながら生きながらえました。
強いなあ けっこう。 ここ数年 夏はほとんど半死半生で 生き延びることだけ 目標です。頭も身体も動かなくなってしまうので まあ 仕方が無いのですが、そういう情けない自分を 責めることをしなくなったことを退化ではなく 成長だと思いたい。

ずいぶんとぼうっとした人だと 思われているやも、ですが、それもそのままの私なので あがいてもしかたがありません。


恐れや怒りや悲しみや不安を抱えて それを埋め合わせるように 焦ってとんがって走って来た日々は それはそれで愛しい時間。
楽に生きたい と願って でもどうしていいのかわからず まずは考えない ように努めました。
ただの ぼんやりになってしまった感、はあるけれど、山里の家に一人いて、何をなさずとも 穏やかな時間を楽しむことをできるようになったことを 喜びたい。

あれを食べたい あれが欲しい あそこに行きたい 無くなってしまったわけではないけれど、そういう欲はどんどん減っていっています。
そういうことは ときおりぽっちりと楽しんで そういう方向ではない 豊かさを持ちたい、と願うのでした。


生きて行く時間の 秋 に穏やかに入っていくことができたのではないか、と そんなことを思っています。
冬 は どんなものなのでしょう 行ったことがないのでわからないけど きっと秋を味わうことがあできれば、冬も 恐れるものではないのかも しれません。
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by fuko346 | 2013-09-06 12:06 | 山里便り | Comments(6)