日本秘湯を守る会、の温泉宿、行ってみると あら、、、という場所があるのであまり期待はしないことにしていますが、ここは大当たり、でした。
11月4日(土)~5日(日)
新宿から あずさ に乗り甲府で身延線に乗り換える。
中央線は、山に行くためにたくさん乗りましたから、とても懐かしいのです。
新宿、普通電車の最終 23時55分発、を知っている人もだんだん少なくなっているのでしょう。
この30年近くは、中央高速で東京へ行くことが多いので、車からの毎年見ているのですが、それでも電車に乗って行くことは滅多と無いことなので、楽しい時間でした。
身延線は初めて乗る線で、これはとっても面白い。
でも、台風の被害が残っていて、前線開通はまだしていない、とのこと。
少しダイヤは変わっていたけれど、鰍沢までは通じていました。
身延線はことこと ことこと ゆっくりと走るローカル線です。
鰍沢駅には頼んであった宿のお迎えが来ており、途中の遊歩道の入り口まで送ってもらいます。
静かな源泉かけ流しの本物の温泉があって、お散歩程度に歩くところがある宿を探したのて、今回ここにしたのでした。
温泉や山歩きに関してはけっこう知識があるほうだと思っていたのですが、この温泉もこの遊歩道も知りませんでした。
竜仙峡 大柳川渓谷遊歩道”大柳川に沿って滝と美しい渓谷を見ながら歩くことのできる遊歩道です。
各所に吊り橋があり、真上からその景色を見ることができりようになっています。
この吊り橋には川の真上に 見物場所が作ってありますが、こういう造りが随所にあって、楽しい道です。
川沿いを行く、という道はいくつもありますが、こういうふうにわたり返しながら真上を行く道は他には知りません。
景色を楽しみながらもどんどん登ってしまい、30分くらいで宿に着いてしまいました。
ありゃ、もっとゆっくり歩くのだった、と反省です。
紅葉の盛りには見事だろうなあと思わせる道です。
源氏荘に着きました。
山梨県南巨摩郡富士川町十谷4249
ひっそり、という形容がぴったりのお宿。
あ、よさそう。
こちらが本館。
この吊り橋を渡った左側にある離れに泊まりました。
右に見えるのは、露天風呂のある場所です。
つまり、お食事やらなんやらは常にこの吊り橋を渡ることになります。
雨やら夜やらは、足元の悪い方にはちょっと危ないと思われます。
私などはこういうとこは喜んでしまうたちです、子供ですね。
行った日は晴れていて暑くくらいでしたが、夜のうちに冷たい雨が降り、一晩で紅葉が進んで赤が目立つようになりました。
右にあるお魚の形の容器は
イワナの骨酒です。
左に塩焼きもありますが、このイワナ、今まで食べた中で一番美味しかったのです。
骨酒も上品な味でした。
山宿の料理は、素朴で、それはそれで美味しいのですが、ここのは山の食材を使ってはいるのですが、その設えも味も、素朴、だけではなく、山奥にしてはとても洗練されていて、ちょっとびっくりしました。
佇まいも、食事も そして一番大事な温泉(内湯も露天も)良く、今まで行ったいわゆる秘湯、と銘打った中では一番良かったかもしれません。
近ければたびたび行ってしまうことでしょう。
帰りは、乗換の
甲府で降りて、お約束のうろうろ歩き。
甲府の駅に降りたことはなく、立派な石垣の有る城址があることを初めて知りました。
車では見えないものがあるので、こういう電車で行き、歩く旅も、とても好きです。