もうだいぶ前、そうとは知らず旅の途中で新潟は長岡の近くに泊まりました。
そのとき、宿の方から 今日は
長岡の花火の日、
三尺玉が上がるから見に行きましょうと誘われて、会場を見下ろす場所に連れて行かれました。
花火大会会場間近ではなかったのですが、その時に見た三尺玉の花火は、想像をはるかに超えたもので、口があんぐりと空いてしまい、その映像は目に焼きつきました。
それから 同じ
新潟は片貝町で、三尺玉を上回る
四尺玉の上がる花火大会があると知り、いつか行ってみたいと思っていました。
いつもの山小屋も新潟にあり、そこに泊まるのなら 人ゴミの嫌いな家人も行く、というので、それっと行ってみました。
行ってみたら、まあ地図を見れば分かってはいたのですが、山小屋のある南魚沼から片貝は、近い、という距離ではありません。
片貝の花火は、花火大会ではありません。
神社のお祭りに、氏子を中心に、賛同者などが、
奉納するものです。
四尺玉は 祝成人町民一同となっていますが、そう大きな町内でもないので たんとたんと人がいるとも思えず、片貝の人は、きっと花火貯金をずっとしているに違いない、と思ったのでした。
昼三時ごろから 山車が賑やかに 祭ばやしを奏でながら 叫びながら 町内を回り始め、その山車が神社に集合した夜半、花火が始まります。
花火は、それを奉納した人がどういう理由で奉納したか、と氏名を高々とアナウンスした後に打つ上がります。
つまり、打ち上がる間が かなりあるのです。
次は**町の **さん **さん、、の還暦を祝って打ち上げます。
ど~~~~~~ん!!
次は、**さんの米寿を祝って子や孫一同がお祝いに打ち上げます、**さんは皆に慕われるとってもいいおばあちゃんです。
ど~~~~~~~ん!!
とまあこれはアナウンスの内容は創作ですが、これに類したことがアナウンスされ、その度に人神社では、祭り囃子がやんややんやと奏でられ歓声が上がり踊りが入り、たいへんなことになるのです。
町民一同 そのたびに やんや やんや、なのです。
ですから花火は 7時半から10時すぎまで 延々と続くのでした。
私たちは人混みに弱いので、神社から離れたバイパスに座って街並みの上に上がる花火を、堪能しました。
風に乗ってかすかに聞こえるアナウンス、し~~~~ん、ひゅるひゅるひゅる、ど~~~~ん、し~~~ん、の繰り返しなのでした。
この し~~~~ん、の間 町民の神社での やんややんやが繰り広げられているわけです。
花火 一つ 一つに 意味がある、のでした。
家人は気が抜けている、と言いますが、私はとってもいいなあ、と思い、この地域だけで、この豪華な花火を上げ続けているこの町の人たちの心意気を感じました。
ちなみにきもの好きの方ならご存じの
片貝木綿 紺仁さんは 神社の鳥居の目の前にあり、町民はみなこちらのお祭り半纏や手ぬぐいやらをしています。
当然 お祭り当時はお休みです。
それと、片貝は小千谷市です、小千谷といえば小千谷縮、それらを紹介した 小千谷市総合産業会館
サンプラザが、ありますので、そちらで資料を拝見でき、反物のお買い物もできます。
四尺玉、です。奥にいる人と大きさ比べて 想像してくださいませ。
これが 空に上がるのがどうも、、、、よくわかりません。
腕が悪いこともありますが、この花火の大きさは写真には収まりません。
こういうのを見てしまうと、近所の花火大会がおもちゃに見えてしまうのが弊害でしょうか。
それと和玉、というのがあるそうで、色が優しく、それも印象に残りました。
皆さん ぜひおでかけください、と言いたいところですが、ものすごい人出です。
町内は車の進入が午後から禁止になり、その前に駐車場が限られています。
私たちは昼には町に入り、ぎりぎり片貝バイパスに車を止めることができました。はい、昼から7時過ぎまで、待っていたのです。
近隣の駐車場からバスも出ますが、その混み具合はどういうものか、はわかりません。
帰りは一斉に車が動きますので、大渋滞が起こります。
おそらく花火見物のバスツアーに参加するのが一番お利口ではないか、と思われます。バスは駐車場と見学場所を確保して、頃合いの時間にやって来ていました。
町内に入ってしまえば、花火見学はどこでも自由にできますし、神社の観覧席でなくても十分です。でも、お参りは忘れないでくださいね。
様子がわかったので、もう一度 見たいなあ。
田んぼの脇のバイパスの歩道に座って、ぼんやりと ながなが ただただ 間をおいて上がる大きな大きな花火を見ていた時間、至福だったなあ。