例によって 二三日前に ここ良さそうだし お天気もいいようなので、と決まり、13、14日の連休に行ってきました。
14日 岐阜と富山の県境にある
白木峰(1596m)。
山頂からは360度の展望。富山湾 能登 白山 乗鞍 北アルプスの峰々。
なのに、歩いたのは1時間弱です、あっと言う間に着いてしまってあっけないみたい。というのも工事用の林道がかなり上までついているからなのです、駐車場からは直登コースを行ったのですが 林道をうらうらと歩いても行くことができます。
山は色彩を変え始めていました。
この山を選んだのは この山上湿原があったからです、こちらは浮島。
こんな気持ちのいい場所に 簡単に行けていいのかと首をかしげてしまうくらい美しい場所です。
熊笹を渡っていく風のその音に浸っていることの喜びったらありません。 ぽくぽく 極上のお散歩。
お昼寝でもしたい気分ですが、木道以外立ち入り禁止。
でも写真を採るために入り込んでいる人や、生態系を守るためにペットは禁止にもかかわらず犬連れの人も見かけられ、ここ大丈夫かしら、と心配になりました。
この標高での山上湿原は貴重なので もっと大事にして欲しいのでした。
ここへ辿り着くためなら もっと長い時間歩くことを厭うことはありません。
13日泊まりはこちら。
21世紀の森 杉ヶ平キャンプ場 富山市八尾町杉ヶ平
テントは他にもう一張りだけ、静かで気持ちのいい場所でした が それはもう寒かったのでした。
暖かい秋に慣れていた身が凍えてしまいました。
お決まりの温泉は 着いた日の夜 山から降りてきての二度、こちらへ。
大長谷温泉 富山市八尾町杉平12
アルカリ性単純泉 かけながし
ちょっと硫黄の香りにするいいお湯です。以前通りがかりに寄ったことを書いているので以降省略。
もうひとつのお決まり
行きに寄った 飛騨古川のお蕎麦屋さん まつや さん。
おろし蕎麦 美味しゅうございました。
渋滞にはまって時間がなく 観光無しで がっくりしました飛騨古川。お散歩の楽しそうな街だったので、再訪したいです。
なんせ暗くなるまでにテントを張らなくてはいけない旅なのでした。
さて、住所が八尾、と来てから気づき、そこで展示会をしているはずの方を訪ねて帰りは
坂の町アートを催している
八尾へ寄りました。
おぼろげな記憶を頼りに ダメでもともと、と探したら 行きつくことができました。
あの
茜染めの帯を作られた
田中ゆきひとさん の展示会です。
ネットでお近づきになった奥さまと田中さん いつかお会いしたいなと思っていた人と、その作品に出会えて、予定外の喜びでした。
予定外といえば
帰途の北陸自動車道から 日本海へ落ち行く夕日。
だけでも美しいのですが この写真では伝わりきれませんが 初めてみた海の色。
今まで見た中で 一番似ている色はなんだろうと考えて あ、青磁の色。緑が勝ったものではなく、青。あの透明な少し白のはいった 水色。
その水色はほのかに輝いて この世のものではないような美しさ。
ほんの短い時間で消えてしまう色。
きっと二度と見ることはない景色を見せてもらったのだろうなあ、と感じました。
盛沢山の 美しいものを見せてもらった 二日間でありました。
田中ユキヒトさんと野田順子さんの工房はこちらです
工房翔天地