昨日 着た 上布に 霧をふいて 鴨居にかけて干してあります。
ふと 眺めて 庭からの強い陽射しに透ける布と うっすらとしたその影が 美しいな、と感じました。
縁も鴨居も もしかして 畳さえないおうちも今は けっこう あるのだろうなあ。
この家内の 薄暗さは 不便ではあるのですが、もしかすると 古の人は 美しさを 便利よりとったのかもしれない、と こういうものを目にすると感じます。
もう セミが じーじー うるさくてたまりません。
梅雨が明けて この日盛りには 外へ出る気も 家のなかでも ばたばたと動く気力も起きません。
頭がぼうっとしてきたので 昨年 やっとつけた 冷房を作動させましょう。
歳と共に 暑さに弱い体質は 年々 ひどくなってきているのですが、どうも今年は その中でも、この夏の美しさ、を 若い頃とは違った 感覚で美しい、と感じられる余裕が少し出てきたようです。
もう 動けない、と思い決めたからか それでもいい、と 思えるようになったからか、外へ望むものが少なくなったからか、我ながら 面白い変化と 楽しんでいます。