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月下逍遥

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土合駅 または 谷川岳

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土合駅 です。
三日目、もう一度行ってみたいな、と思っていて場所へ 行くことができました。
あれから何度か車で横を通過しているのですが、かなわなかったものですから。
あれから、というのは 通っていた若い頃から、という意味です。
土合駅 または 谷川岳_a0236300_10160320.jpg
登りホームから駅への階段。
昔 上野駅最終の普通電車は この上越国境の山塊へ行く 山やさんで いっぱいで 通路に寝ている人もおり 週末は満員でした。
その人たちが一斉に とくに岩登りをする人たちは登攀具をがちゃがちゃさせて 足早に 登っていくのですから 壮観でありました。

新幹線ができて いまは ひっそり。
新幹線でここへ通うのはたいへんだろうと思って あ、そうか 何人かでくれば 車のほうが 高速のできた今、早いし 安いのだろうと 思い至ります。

行きたかったのは 駅だけ、というより 谷川の麓 岩登りをする沢への道、でした。
マチガ沢 一の倉沢 幽の沢、と 日本にはそうない岸壁のある場所で、そのそれぞれの出会いから 岩を眺めて見たかったのです。

その道は なにやら様子が変わっていて 自然観察遊歩道のようになっており、家族連れなどが お散歩していました。

今も 岩やさんが登っているのだろうか。

バスの終点には 資料館ができていて、資料として昔の装備が展示してあったのですが、それが まさに自分が使っていたものだったので、あれま、私はもう 資料になってしまったのか、と感じました。
岩登りの道具も 変化していますものね、肩にザイルをわたして アンザイレンするなんて たまげられるのかもしれません。

マチガ沢も一の倉沢も 岩は 昔のままでした。
ほんとは 白い岩のきれいな幽の沢へも行きたかったけど時間切れ、です。

あの秋晴れの 紅葉も美しい 幽の沢を登った一日の きらきらした 記憶は 褪せることはなく、年を重ねるごとに 透明に美しくなっていきます。

帰りはちょうど来た 電気自動車に乗せてもらって 自然ガイドさんのお話など聞きながら 戻ってきたので 登りの鈍行に間に合いました。
大方の人は 新幹線の駅がある 水上へ バスに乗っていくようです。

駅への道を歩いたので これも 一度は手を合わせなければと思っていた 慰霊碑にも頭を下げることができ、一つ ほっとしたことでした。
いろいろな想いが詰まっているので 歩いた道も 岩の写真も撮りませんでした。

さて帰りは物好きにも 高崎から八高線にのって よっこらせっこら ゆっくりと。
面白かったです。







by fuko346 | 2018-10-10 10:43 | 山と温泉と旅 | Comments(0)