月下逍遥

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久々のお濃茶

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表千家茶道十二か月
下のものは、昭和53年発行、先代の宗左宗匠の編、上のものは平成5年の新版、です。

本棚にはこの二冊が並んでいて、お稽古の長さを感じますが、実のところ、間が26年近く空いているのでした。
中学のときに、美味しいお菓子に惹かれて、友達のお母さんが先生をしている教室に遊びのようなお稽古を始めて、こちらにくるときに中断しました。
数年前、時間にゆとりができたときに良いご縁をいただいて再開しました。

昨日、久しぶりというのもおかしい、29年ぶりくらいの間を開けて、お濃茶のお手前をしました。
お薄は数年かけて、少しずつ記憶が戻ってきていますが、お濃茶は はてな。

先生:以前なさったことがあるのですよね、今日は濃茶をどうぞ。
私; は 30年くらい昔ですが。。。

以前の先生はお友達のお母さんだったこともあり、嫁入り道具にもなるから、とせっせとお許しをすすめていただいたので、一応 地方教授までの免状は持っているのです。
看板もあるのです、、、
が、実力は これからお稽古を続ける前提でしたから、まったく伴っていないのでした。
そこに長い間が空きましたから、あら~~~~~ということになっています。

今のお稽古場に入門したときは、一から始めます、ということと、いくつかに分かれてお稽古しているグループの中で一番初心者組に入ったので、皆、お薄のお手前をなさっていました。
ですから、濃茶のお手前は数回しか拝見したことがありません。

ですが、、、
手前座に座ると、手が勝ってに動きます。
頭でどうだったかな、と考えても出てこないのですが、遊びながらでも長く稽古をした効用はあるものだ、と感心してしまいます。
むろん、忘れていることもたくさんあって、先生に教えていただきながらですが、そうつっかえることもなくお稽古を終えることができました。

そして面白い体験をしました。
手前が進むにつれ、以前の先生の声がするのです、そのまま聞こえるわけではないのですが、頭の中に先生が恒に言っていらしたことが浮かび、それが先生の声になっていくような感覚。

「向こう 手前 右 左」 
「出し袱紗は手なりで」

この感覚は続き、車を運転して帰る途中で反芻していると 先生の声、そのままになり、姿まで浮かんでくるのでした。

ぱっと頭の中に、以前習った単語がうかぶことは 今までもままあり、記憶ってすごいなあと思っていたのですが、今回はまた、改めて 頭の中ってすごいなあ、と思いました。

記憶は忘れてしまうわけではなく、一度あったことは決して消えすに、頭のどこぞにしまわれているものだ、ということは10数年前に厳しい病気になったときに体験してわかっていましたが、こういう場合にも、回路がつながるのか、と、きっと今回はいきなり 濃茶をすることになって緊張し、集中したのだろうなあと思います。

それにつけても、その当時は遊んでいて申し訳なかったけど、以前の先生にはよくしていただいた、良いお稽古をしていただいていた、と感謝の気持ちが浮かびます。
だいぶ前に鬼籍に入られ、お伝えできないことが悔やまれます。
今度、上京したら、お友達のおうちへいってお仏壇に報告しようかしら、聞いてくださるかしら。


あ、そうそう。
私の持っているお道具は10代で揃えたものなので、みな派手で出し袱紗も懐紙入れも真っ赤っかです。
ちょと恥ずかしいのですが、お稽古には十分と使っています。
そのうちに、お稽古場にあるものを求めようと思います。

も一つ。
お稽古はみなさん洋服なので、一人だけきものは、、、と思っていましたが、月に一度はきもので、きものでの所作になれないと、とおっしゃる方が出てきたので私も月に一度はきもので、伺おうと嬉しく思ったのでした。
なにせ、おでかけはきもの、ある服はアウトドア仕様が多いので、スカートに困って昔のものを引っ張り出したり、お稽古用に買ったりしていたので、きものを着ていくことができれば助かるのでした。
# by fuko346 | 2011-11-15 12:28 | お茶会と稽古 | Comments(0)

十石上湯温泉 源氏の湯

日本秘湯を守る会、の温泉宿、行ってみると あら、、、という場所があるのであまり期待はしないことにしていますが、ここは大当たり、でした。

11月4日(土)~5日(日)
新宿から あずさ に乗り甲府で身延線に乗り換える。
中央線は、山に行くためにたくさん乗りましたから、とても懐かしいのです。
新宿、普通電車の最終 23時55分発、を知っている人もだんだん少なくなっているのでしょう。

この30年近くは、中央高速で東京へ行くことが多いので、車からの毎年見ているのですが、それでも電車に乗って行くことは滅多と無いことなので、楽しい時間でした。

身延線は初めて乗る線で、これはとっても面白い。
でも、台風の被害が残っていて、前線開通はまだしていない、とのこと。
少しダイヤは変わっていたけれど、鰍沢までは通じていました。
身延線はことこと ことこと ゆっくりと走るローカル線です。

鰍沢駅
には頼んであった宿のお迎えが来ており、途中の遊歩道の入り口まで送ってもらいます。

静かな源泉かけ流しの本物の温泉があって、お散歩程度に歩くところがある宿を探したのて、今回ここにしたのでした。
温泉や山歩きに関してはけっこう知識があるほうだと思っていたのですが、この温泉もこの遊歩道も知りませんでした。

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竜仙峡 大柳川渓谷遊歩道”大柳川に沿って滝と美しい渓谷を見ながら歩くことのできる遊歩道です。
各所に吊り橋があり、真上からその景色を見ることができりようになっています。
この吊り橋には川の真上に 見物場所が作ってありますが、こういう造りが随所にあって、楽しい道です。
川沿いを行く、という道はいくつもありますが、こういうふうにわたり返しながら真上を行く道は他には知りません。
景色を楽しみながらもどんどん登ってしまい、30分くらいで宿に着いてしまいました。
ありゃ、もっとゆっくり歩くのだった、と反省です。
紅葉の盛りには見事だろうなあと思わせる道です。

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源氏荘に着きました。
山梨県南巨摩郡富士川町十谷4249

ひっそり、という形容がぴったりのお宿。
あ、よさそう。
こちらが本館。




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この吊り橋を渡った左側にある離れに泊まりました。
右に見えるのは、露天風呂のある場所です。
つまり、お食事やらなんやらは常にこの吊り橋を渡ることになります。
雨やら夜やらは、足元の悪い方にはちょっと危ないと思われます。
私などはこういうとこは喜んでしまうたちです、子供ですね。
行った日は晴れていて暑くくらいでしたが、夜のうちに冷たい雨が降り、一晩で紅葉が進んで赤が目立つようになりました。

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右にあるお魚の形の容器は イワナの骨酒です。
左に塩焼きもありますが、このイワナ、今まで食べた中で一番美味しかったのです。
骨酒も上品な味でした。
山宿の料理は、素朴で、それはそれで美味しいのですが、ここのは山の食材を使ってはいるのですが、その設えも味も、素朴、だけではなく、山奥にしてはとても洗練されていて、ちょっとびっくりしました。


佇まいも、食事も そして一番大事な温泉(内湯も露天も)良く、今まで行ったいわゆる秘湯、と銘打った中では一番良かったかもしれません。
近ければたびたび行ってしまうことでしょう。

帰りは、乗換の甲府で降りて、お約束のうろうろ歩き。
甲府の駅に降りたことはなく、立派な石垣の有る城址があることを初めて知りました。
車では見えないものがあるので、こういう電車で行き、歩く旅も、とても好きです。
# by fuko346 | 2011-11-14 11:48 | 山と温泉と旅 | Comments(2)