月下逍遥

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二条陣屋で謡講

9月22日(土)
京都は二条陣屋で謡講 という催しに出かけてきました。
今日のきもの は、、、
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きもの 誉田やさんの 経錦 単衣
帯   縫いの夏帯 野口
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一面の縫い に 一目ぼれしました。
何って この色目、です。(良く写ってないのですが)
刺繍はそう好き、ということはなく きもの などでは この縫いが いらない、と感じることが多いのですが、この帯と 藤の帯だけは わあ と思うほど きれいに感じました。
夏紬地ですが 透け感がほとんないし この柄ですから9月中旬~10月初め、の使用です。

今日の催事は
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二条陣屋、の存在を知ったのは高校の時 修学旅行で京都のことを調べた時 だったと記憶しています。 それから興味があったのですが、今回 やっとこ行くことができました。
謡講の前に 一時間 ゆっくり見学させてもらいました。
思っていた以上に素晴らしいお屋敷で びっくりしてしまいました。
昔の贅沢な建物の その贅沢さ、って 想像を超えるのですよね、そういうものを見ると、ニンゲン、進歩しているのか 退化しているのか、って いつも思います。
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謡講は何度も描いていますが、江戸時代の京都の町衆が 屋敷に集って 夜 暗い場所で 謡を楽しむ催しでした。
井上先生が 再現して ご縁が合って 何度も伺っています。
この暗さ、魅力的です。
集う人の気配が消え、庭の虫の音と 屋外の月の光
そこに このついたての 向こうから流れてくる 朗々たる 低い謡の声。
身体の中にそのすべてがしみ込んで その音と気配だけになり、そして身体が消えて その中心だけがぼんやりと座敷に浮かんでいるように感じます。

山の中にいて 身体が世界に溶け込んでしまうようになるときとは また違った感覚です。

あの感覚を味わいたいたくて 謡講に足が向くのかもしれません。


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by fuko346 | 2018-09-25 13:31 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(2)

京都駅ビル 薪能(平成30年)

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京都駅ビルの大階段のあたりに 舞台をしつらえ、お客さんは階段に座る、という形式の無料のありがたい催しに誘ってもらって 行ってきました。
舞囃子 八島
狂言  清水
能   賀茂

八島も賀茂も ショートバージョンになっていて テンポよく 盛り上がってすっと終わる。 一時間半 きっちりで終了 良いとこどりの感じでした。
一般の お能を良く知らない人でも楽しめるように配慮してあるようです。

どちらも 分かりやすく 舞いにも囃子にも勢いがあるので  あっという間に終わってしまいましたが、お囃子を聞くことができて うれし。

どうも毎年 開催されているようなことを聞いたので 時間がとれるときにはまた でかけたいなあと思ったことです。

お囃子聞いて うきうきと 真っくらけの山道を らんらんらん と帰ってきたのでした。

おっと 薪能と 銘うってはありますが 駅で火を炊くわけにはいかないので、薪はありませんが、ほぼ野外なので 風が吹きわたり 野外の気持ち良さは 十分 感じられます。



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by fuko346 | 2018-09-02 22:24 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(2)

かわいい 帯

帯に描かれた ウサギ。
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今日のきものは この子が中心です。
初登場ではありませんが、少しお話したい気分。
その前に お出かけ先は こちら。
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ミホミュージアム 「猿楽と面」
行かずにいられりょか。
といっても 連休中の日曜日 常には空いているときにしか行かないのですが 催しがあったのです。
「能楽ワークショップ 能の実演とお話」
だいぶ前に申し込んであるものの、内容は良く分からなかったのですが、片山九朗右衛門師を中心に 舞囃子 囃子方のお話、衣装の着付け、と盛りだくさんで とても楽しめました。
展示はさらっとみただけで、後期に見たいものがあるので またゆっくりと出かけます。
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緑のトンネル。
桜の時期に ピンク色になるのは有名ですが、はあ、新緑もこんなに映えるのですね。

ということで 今日は うきうき山笑う 取り合わせ。
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きもの 牛首紬 無地 単
帯   紬地九寸  型絵染と絞 鈴木紀絵さん
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帯付きはいかがなものか、と薄羽織。
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有名な作家さんのコレクターでもなく 鈴木さんの作品をひとつは欲しかったわけでもありません。
このウサギ、と ハチ のかあいらしさに つい。
もちろん 全体の色目も好きだったこともありますが、私の「かわいい」にぴったり合ったのでありました。

この日のお天気と風のさわやかさ、色とりどりの萌え出たばかりの緑に 心 浮かれて、かなり常とは違う きれいめ かわいめ取り合わせ。
このきもの きれいすぎない? もう派手じゃない? 帯だって可愛すぎない? と いうささやきを押さえて 足取り軽く おでかけです。
滅多とない うきうききもの なのでありました。

そんな日があったことが うれしい のでありました。







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by fuko346 | 2018-04-30 11:07 | 今日のきもの 春 | Comments(6)

第63回 同明会能

久しぶりに お能 どころか 久しぶりに 京都まで。
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同明会発足百周年記念 
弓矢立会
高砂(舞囃子)
八島(独調)
羽衣(舞囃子)
笠の段(独調)
安宅
鬼瓦[狂言)
子督(一調一管)
猩猩乱(舞囃子)
小鍛冶

能楽囃子好きの 夢の時間。

特に 羽衣が素晴らしく。
前川雪師の 太鼓の音と姿に 魅入られてしまいました。

いつもながら 失礼を承知でいいますと もう 音 なのでした。
太鼓 大鼓 小鼓 笛 それぞれの掛け声 地謡の太く低い声。
それそれが主張しつつ 音が合っている、というのではなくて 響き合ったとき もう細胞がぶるぶるしてしまうくらいの快感、です。
そして おシテが ひた面 ですのに 天女に見えました これは 初めてのことかもしれません。
はあ~ ありがとうございました。
年に一度の 外せない演目 今年も行くことができました。

もう少し前 とても楽しみにしていた 二人静 チケットをとってあったのですが、不調で伺えず、残念至極だったのですが、これは行くことができてほんと 良かったです。

おまけに
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開演時間を間違えて 早く 観世能楽堂に着いてしまい それなら、と近くのカフェでランチ。 常には お昼を食べる時間がないのですが 今回は初めてお腹も満ちての観能でした。

そして終了後には
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帰り道にあるお店で 夕食を。
あなご丼。
美味しいご飯と おしゃべり。
引きこもっていたので お友達とのおしゃべりも 久しぶり。
そう おしゃべりは 力 だわあ。
お付き合い ありがとうございました。

ということで お能と美味しいものとおしゃべりに 力をもらった 日 でありました。





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by fuko346 | 2018-02-25 22:49 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(2)

六条の御息所は 成仏したのか

久しぶりに 能楽堂へ
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きもの 紬 染色Iwasakiさん
帯   塩瀬染め九寸 チャンティン 橋本さん
お能なので 帯回りは 落ち着かせました。
この帯は どうみても 秋 な感じなので 年に一度くらいこの時期に登場。そしてこのきもの 昨年もこの時期、こちらへ着ていったみたい、です。
私の中ではそういう季節感、なのかも、です。

お能は 野宮。
好きな演目です。で、、、
やっぱり お能 が好き
能楽囃子が好き

今回の六条御息所は 最後に一瞬 膝をついて 手を合わせました。
え!
そういう形もあるのですね。
強くてきっぱりした序の舞(と私が感じた)というもの初めてでした。

その舞いを見ながら 執着しているのは男(源氏)ではなくて 自分の想い なんだなあ、と。
そして 手放せ 手放せ と 私を投影しつつを応援してしまったのでありました。
御息所が 最後 成仏、救われたかどうか、というのは いろいろなようですが 今回 拝見した御息所は、もう どうでもいいの と からん、としていたように感じました。
見えるように見えるものですから 演者の目論みとは違っているかもしれません。
この見えるように見えること が お能の 魅力です。

久しぶりに会うお能繋がりのお友達とも ロビーで立ち話。
そんなこんなで とっても元気になって 真っ暗の山道を帰ってきました。

(竹市さんのお笛がまだ 響いている)




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by fuko346 | 2017-12-03 12:41 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(6)

セルリアンタワー 能楽堂

七月一日(土)
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東京にいる間に なにか よさげな お能がないかしら、とネットをうろうろしていたら こちらの席が一席だけ残っていました。
これはご縁と ぽちっとして コンビニで券を発行してもらって 出かけてきました。
ネットから そしてコンビニ発券 というのは 初めてしたことで ひゃあ こんなことできるようになっているのだ! と 驚くのでありました。
セルリアンタワー 能楽堂 存在は知っていても 行ったのは初めて。
ちんまりと上品な 能楽堂で 好ましい。
演目はこちら
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友枝昭世さんがおシテの 烏頭。
観世では 善知鳥 と 書きます。
喜多流が 烏頭 であることを知らず はい? カラスカシラって 何かしら、と思った すっとこどっこい能楽好き。

どういいましょうか
友枝さんの舞いを 見て感じていると、そこに ある ものが 見えているもの ではなくて もっと人の深いところの想いとか情念とか そういうものが ふわっと纏いついて動いているような 気がします。
その纏いついているもの の ほうが 本質で それを 受けてである わたし が 感じることができる、そんな気がするのです。
というか わたしの中の 普段は奥深く仕舞われている その 想いとか情念のようなものが 呼応して ざわざわと表面へ登ってくる それを味わう、快感、とでもいうべきもの。
今日も ありがとうございました。

終演後 ひさしぶりにお会いする このお能を見に来ていたブログ繋がりのお友達と、すっかりと変容している渋谷で 一献 傾けたのでありました。





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by fuko346 | 2017-07-07 10:45 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(4)

バリ舞踊と薪能

京都分化博物館で開催されていた 更紗徒然草展 へ。
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今まで あまり拝見したことのない 美しい手の込んだ バティック の数々。
更紗と聞くと 走っていってしまう性 です。
きものに仕立てたもの 帯 も展示してありましたが、ん~ん 素敵。

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ちょうど バリ舞踊を間近で 観賞することができました。
こちらも 美しくて 短い間でしたが 堪能しました。
バリ島 行きたくなりました。

今日の京都行き 目的は 平安神宮で行われる薪能なのですが ちょうど この更紗の展示があることを知り、まずはこちらへ伺ったのでした。
薪能は遅くまで行われるので お腹を満たしてかなくてはと、こちらへ。
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ホテルオークラのティラウンジの アフタヌーンティ。
少しずつ 美味しいものを食べられて 大満足、てくてく 平安神宮へ向かいます。
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第68回 平安神宮 薪能
弓八幡
野宮
こうじ罪人
小鍛冶
やっぱり 野外能 それも薪能は いいです 大好きです。
が、今夜は とんでもなく冷えて、芯まで凍りつくよう。
持っていたカーディガンでは足りなくて 雨がふったらの準備だった パーカーも着こみ、ショールをぐるぐるしても まだ寒い。
半袖だけだった方は 耐えきれずにお帰りになった方たちも、、。
帰りついた山里の気温は10度。
6月にこれだけ冷えるのはめずらしいですね。

とはいえ 本日もあれこれ 大満足でありました。



#京都薪能 #更紗徒然草展 #バティック


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by fuko346 | 2017-06-02 23:43 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(0)

東本願寺 能舞台 白書院

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きもの 郡上紬 胴抜き
帯   吉野間道 織九寸 藤原千春さん作
帯留は桜
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うまく撮れていません。
力三さんと陽介さんが かかわったというこの作品の美しさをお伝えできないのが残念です。
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今日の目的地はこちら。
東本願寺さんの 能舞台。
白書院から 同明会囃子会(素人さんの発表会)を拝聴に。
常には 入れない場所ですから 貴重な体験でした。
大鼓の御稽古を休んでいなければ 私も この舞台に立てたのかしら。
恐れ多い気もいたします。
本願寺さんは 京都駅から歩いてすぐ。
駅からの喧騒を少し離れて 本願寺さんの境内を行くと かすかに 能楽囃子が 風に乗って聞こえてきました。
美しい絵の描かれた白書院から 由緒ある舞台で次から次へと 続けられる お謡や能楽囃子。お仕舞いを舞っておいでの方もいらっしゃいました。
ここだけが 巷から 浮いているような夢の中のような。
こういう世界があること そこにちょぴっとかかわっていることが 不思議なことのような そんな気持ちになりました。




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by fuko346 | 2017-03-22 23:03 | 今日のきもの 春 | Comments(10)

謡講 と 早春の帯

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シボの高めのぽってりした生地に たんぽぽ わらび すぎな の早春の帯。
一番 ぴったりの時期は春待つ気持ちの高まる 二月の半ば過ぎごろではないか、と 自分では思っているのです。ぎりぎり 三月初旬になんとか 間に合いましたか。

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いそいそ出かけたのは 
第51回 謡講 京の町家でうたいを楽しむ =杉本家にて=
井上先生が続けている 灯りを消して 薄闇の中で 謡だけ を楽しむ 催しです。
私がお能に興味を持った きっかけでもあります。先日 国立能楽堂で久しぶりに 聞いて、やっぱりいいなあ、と感じ、予定が合ったので 久しぶりに 参加しました。
五目謡 (謡のしりとり)
独吟 養老
能  花筐(はながたみ)
一曲を四人の能楽師さんの 謡のみ で聞かせます。
この催しはもう 何度も伺って その都度 いいなあ、と思うのですが 今回は その中でも群を抜いて 良く感じました。
といって なにがどう とは言えないのですが 次第に今いる空間に 一人だけが ぼんやり浮いているようなな そこに謡の声だけが 身体の奥に響いてきて あるかなしかに シテを舞う姿が見えるような。
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こちらの面(おもて)と装束を拝見していた からかもしれません。
杉本家の何体もの 時代をへた立派なお雛さんたちが 見守っていたから かもしれません。
謡 という 心地良い海に ゆらゆら漂っているようでした。
一時間弱の時間だったはずなのですが ぼうっとしているうちに もうおわり、の調子になってきて あれと思ったら ほんとに終わってしまいました。 30分もたっていないような感覚、ずっと聞いていたい気持ち。

お能って 不思議なもので その時一回の 気 のようなものがあって その周波数にこちらが 同調すると なんとも説明のしようのない快感を得ることができます。 そうそう行っているわけでもないので そういうことが起こるのは ほんのたま にですが、一度感じてしまうと はまってしまう類の感覚なのでした。

生きていいくのは その時一瞬の小さな喜びのかけらを拾い集めて そっとしかと胸にしまいこんで、それを糧にいくようなもので その喜びを感じられたことに 感謝するのでありました。

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きもの 月見草で染めた真綿紬 袷 霜垣さん作
帯   縮緬染帯 野口
帯締は淡い若草色 帯上は これも淡い黄色。
半襟は 自分で染めた うっすら淡い桃色とも藤井色とも。
(画像では色が出ていないので説明 自分の備忘録でもあるので ご容赦くだされ)
先日 仕立て直した 単の牛首の道中着をはおって ちょうど の気候でした。




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by fuko346 | 2017-03-05 11:58 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(4)

第62回 同明会能

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京都観世会館へ。
年に一度の 能楽囃子を中心にした 会 です。
私は お囃子を聞きたいので 今回は お腹いっぱい聞きました、までは行きませんでした。
お能は 少しでいいの というのは 少数意見なのかしらん。
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この日は 歩く仕様の姿でしたので お囃子のリズムに乗って どんどん歩く。
これは 円山公園の 有名な しだれ桜。
今の時期 この時刻 人影はまばらですが、もう少ししたら 凄いことになるのでしょう。
四条通りあたりは 観光客とおぼしき人が一杯で 少し驚きます。
これ以上 人が増えたら どうなるんでしょ。

ということで 人ごみを避け 薄闇迫る 小道を 京都駅まで歩きました。
運動 運動 京都はきょろきょろしながら歩くには ほんとにいい街です。


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by fuko346 | 2017-02-26 10:41 | 和遊び(ほぼお能・大鼓・能管) | Comments(2)